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2023-10-27 ライフ

台湾・「鴻海教育財団」汪用和CEOインタビュー 企業精神を活かして台湾最大規模の「クジラ奨学金」プラットフォームを運営

© 鴻海教育基金會提供

注目ポイント

「鴻海精密工業」が設立した鴻海教育財団は、長年に渡り活動を続け、台湾最大の奨学金プラットフォームに発展した。これまでに総額2億3,000万台湾ドル(約10億6720万円)を3,300以上の大学、修士、博士課程に寄付し、現在では高校、中学、小学校にも支援範囲を拡大している。新型コロナ流行中はコロナ対策奨学金も開設した。

 鴻海精密工業による鴻海教育財団は、2004年に設立した当初はあまり知られていなかったが、現在まで恵まれない子供たちへの学習支援プログラムや、修士・博士課程の学生を支援する「鴻海クジラ奨学金」の活動を続けてきた。

 

鴻海教育財団は「企業精神」で奨学金を提供

 鴻海クジラ奨学金を受賞した学生によると、鴻海クジラ奨学金と他の奨学金の最も大きな違いは、その後の就職支援と、クジラ奨学金LINEグループだという。奨学金を通じて、同じバックグラウンドとさまざまな専門知識を持つ多数の人々と繋がり、協力し合うことが出来る。

鴻海教育財団は奨学金の給付だけでなく、受賞者同士が交流し、コミュニティを築く支援を行っている。 それは奨学金の形態も多様化し、社会的ネットワークの構築「ソーシャル・キャピタル」となる人脈の構築が重要視されていることを意味する。

鴻海教育財団を大きな船に例えれば、舵を取るのは汪用和CEOである。進路を明確に示し、正しい方向に進んでいるかを常に注意し、考え、船をより速く、より速く、より確実に目標に向かって進めるのがCEOの役目である。汪CEOはかつて有名メディアに勤務しており、メディア業界の荒波に揉まれてきただけに、向かい風にも耐えうる能力を身につけている。汪CEOのリーダーシップの下、鴻海教育財団は「企業精神」を活かした運営を行い、着実に進歩を遂げてきた。

鴻海クジラ奨学金の制度は厳格に規定されたものではなく、部門、段階ごとに専門家と協議し、制度や規模、選考・評価基準に至るまで頻繁に見直しを行い、柔軟に対応している。 また、鴻海教育財団は、政府が規定する低所得世帯の基準に合致していなくても、実際に経済的に困窮している家庭の子どもたちに支援を行っている。

台湾の多くの奨学金は「経済的条件に恵まれない人」のみが応募可能と規定されているため、審査に通り、奨学金を授与されたことで若干の劣等感を持つ学生もいるが、鴻海クジラ奨学金は経済的条件を特別に重視していない。 給付額も比較的高いことから台湾で人気を博しており、汪CEOは「知名度と人気の高さを大変誇りに思う」という。

 

汪CEO:千万もの部屋がある広い屋根の家があれば、世界中の貧しい人々が笑顔で暮らせる。(注1)

汪CEOは、「ただ奨学金を給付すればいいというものではありません!」と、鴻海教育財団が奨学生同士の親睦を図るために交流キャンプなどの活動を行っていると強調した。 「鴻海クジラ奨学金は生態系の一つでありたい。そしてこの生態系の力をもっと活用して、社会に有益な貢献をしたいと考えています」

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