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2023-10-25 政治・国際

国民党・侯氏、副総統候補としての出馬容認の意向表明 柯氏は不快感あらわ 台湾・総統選

注目ポイント

来年1月の総統選で、最大野党・国民党公認候補の侯友宜新北市長は23日、第3党・民衆党との共闘について、自身を「総統」候補とすることにこだわらず、副総統候補としての立候補も容認する考えを表明した。

(台北中央社)来年1月の総統選で、最大野党・国民党公認候補の侯友宜(こうゆうぎ)新北市長は23日、第3党・民衆党との共闘について、自身を「総統」候補とすることにこだわらず、副総統候補としての立候補も容認する考えを表明した。民衆党公認候補の柯文哲(かぶんてつ)前台北市長は24日、侯氏が柯氏に対して遅くとも25日までに回答するよう求めたことに対し、「まるで結婚を強要するようなものだ」と不快感をあらわにした。

総統選の立候補届け出まで1カ月を切る中、世論調査で与党・民進党の頼清徳(らいせいとく)副総統の後塵を拝している国民、民衆両党は共闘を模索している。両党は14日には共闘に向けて予備協議を行ったが、統一候補の選出方法や一本化の決定時期で双方の主張が食い違い、共通認識の形成には至らなかった。

侯氏は23日、台湾主要3紙の取材に対し、総統候補としての出馬にこだわらない考えを明らかにし、柯氏とペアを組む場合、柯氏を総統候補、自身を副総統候補として立候補することも受け入れる立場を示した。一方で、共闘の大原則は両氏の名前が投票用紙にペアとして書かれることだと強調し、25日までの回答を柯氏に求めた。

侯氏の発言を受け、24日に臨時で記者会見を開いた柯氏は、共闘を協議しているのは民意に応えるためだとした上で、民衆党の目標は「選挙に勝ち、政権交代を達成すること」だと言明。両党間で合意が得られていない統一候補選出の方法について自身の考えを改めて説明した上で、1日以内に回答を求める侯氏の発言を「『最後通告』を出すやり方」だと形容し、大政党が小政党に圧力をかけているような感覚を覚えたと批判した。

また柯氏は、民衆党のデッドラインは今月末だと強調した。

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