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2023-10-24 政治・国際

中国が中東に軍艦6隻派遣 ガザ危機背景に イスラエルはヒズボラとの戦闘も激化

© REUTERS

注目ポイント

イスラエルとパレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスの紛争が全面戦争に発展する懸念が高まる中、中国は軍艦6隻を中東地域に派遣したことがわかった。一方、イスラエルはレバノンのシーア派イスラム主義組織ヒズボラとの衝突も近年最悪の事態にエスレートしている。

香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポストは、中国の第44海軍護衛任務部隊はこの1週間、この中東の海域で「通常の作戦」に参加していると伝えた。同部隊は中国人民解放軍東部戦区に所属する052D型誘導ミサイル駆逐艦「淄博」、フリゲート艦「荊州」、補給艦「千島湖」などから構成されている。

国営・新華社通信によると、同部隊はオマーンの首都マスカットでオマーン海軍との合同軍事演習を行い、軍事基地を訪問した後、21日にオマーンの首都マスカットを出港した。どこへ向かったのかは不明。同部隊は半年前にソマリア北部のアデン湾に到着して以来、中東各地を移動し、輸送船の護衛を支援している。

中国の習近平国家主席は、イスラエルとパレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスの紛争は、「双方による解決」が現状を打開する唯一の方法だと主張。「現在の最優先事項は、紛争が拡大したり、制御不能に陥り、深刻な人道危機を引き起こしたりすることを避けるために、一刻も早い停戦を望む」と述べた。

今回、中国が軍艦6隻を派遣したことについて、中東地域の自国民を避難させることが目的とする見方もある。インド紙タイムズ・オブ・インディアは、中国が過去に軍艦を避難用に使用してきたと指摘。2015年のイエメン内戦の際には、今回のような軍艦を送り、約600人の中国人と225人の外国人を同国から避難させたと説明した。

そんな中、レバノン南部に拠点に置くシーア派イスラム主義組織ヒズボラとイスラエル軍との間では、レバノン国境を越えての軍事衝突が2006年のレバノン侵攻以降、最悪の事態にエスカレートしている。そのことから、ハマスのイスラエル攻撃に次いで新たな戦争が始まるのではないかとの不安が高まっている。

レバノン侵攻とは06年7月、ヒズボラがイスラエルに攻撃と侵入を行い、これに対してイスラエル軍が同年7月から8月にかけてレバノン領内に空爆・侵攻を行ったもの。

イランが支援する強力な軍事組織ヒズボラはレバノン南部に本拠を置き、長距離ロケットなど大規模な兵器を保有している。

ロイター通信によると、国際移住機関(IOM)は23日、レバノン国内では南部を中心に約2万人が退避を強いられていると発表した。イスラエル当局もこれまでに、北部の数十の集落などから住民を避難させているという。

一方、米国のブリンケン国務長官とオースティン国防長官は22日にテレビ出演し、中東に派遣している米軍への攻撃が激化するほか、イランがイスラエルとハマスの戦闘を拡大させようと狙う可能性を想定していると明らかにした。ただ、米国は紛争拡大を望んでおらず、最近の中東地域への部隊や装備の配備は拡大を防ぐためのものだと説明した。

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