注目ポイント
サイフォンを使ったコーヒーの抽出技術を競う世界大会「ワールド・サイフォニスト・チャンピオンシップ2023」で、台湾の簡嘉程さんが優勝した。簡さんは22日までに中央社のインタビューに応じ、台湾産コーヒー豆を採用した思いや今後の計画などを語った。

(台北中央社)サイフォンを使ったコーヒーの抽出技術を競う世界大会「ワールド・サイフォニスト・チャンピオンシップ2023」で、台湾の簡嘉程さんが優勝した。簡さんは22日までに中央社のインタビューに応じ、台湾産コーヒー豆を採用した思いや今後の計画などを語った。
簡さんは南部・嘉義県の阿里山で生産されたコーヒー豆で大会に臨んだ。自身が長期にわたり協力関係を持つパナマの農園で生産された豆の使用も考えていたという簡さんは、最終的に台湾産を選んだ理由について、他の人ができないことに挑戦してみたくなり、さらに台湾産コーヒー豆に世界の舞台や他の大会に立たせる機会を持たせたかったからだと語った。
台湾産コーヒー豆について簡さんは、5、6年前までは目立った特徴はなく、栽培面積が狭いため、価格と品質を考慮するとコストパフォーマンスはあまり高くなかったとした。今年の競売会で初めて良い台湾産コーヒー豆に出会ったという。
今後も大会に積極的に参加するのかという質問に対し、簡さんはきっぱりと否定し、今後は自身の経験を伝えて若い世代にバトンをつなぎたいとの考えを示した。さらに台湾のコーヒー農園に出向き、生産者がコーヒー豆を焙煎するのを手助けし、台湾のコーヒーがより良いパフォーマンスを表せるようにしたいと語った。
大会は9月29日に東京ビッグサイトで行われた。新型コロナウイルスによる休止を挟み、4年ぶりの開催。サイフォンで入れたブレンドコーヒーやコーヒーを使った創作ドリンクなどにより審査する。
(余暁涵/編集:田中宏樹)