注目ポイント
国際社会の経済分野で活躍している台湾人女性の団体「世界華人工商婦女企管協会」(荘住維総会長)の総会が16日から18日まで大阪で開催され、世界29カ国・地域から86の分会(支部)の約800人が参加し、交流を深めた。
「世界華人工商婦女企管協会」(世華)は、1970年代以降の台湾の経済成長にともない、結婚後も自己実現や家計のためなどに仕事を離れず共働きを選択する女性労働力が脚光を浴びたことから、国際社会でビジネスを展開する台湾女性の連帯、団結によって台湾と世界の経済に寄与し、パブリック・ディプロマシー(公共外交・対市民外交)を促進しようと1980年、「中華民国工商婦女企管協会」として発足。
その後、世界各地に「分会」(支部)が相次いで設立され、1994年には米サンフランシスコで「世界中華工商婦女企管協会」として、社会に貢献したい台湾の働く女性の力を結集する組織となり、1997年にはさらなる会の発展を期して「世界華人工商婦女企管協会」に改名した。
日本では2001年、「世界華人工商婦女企管協会日本分会」が発足。2017年には、「世華日本関西分会」も設立。現在はビジネス面で交流にとどまらず国際医療支援などにも取り組むなど活動の幅を広げている。

今回は10月16日夕、大阪市内のホテルで世華日本関西分会の会長交代式(劉雯玲氏から林伊曼氏)と外交部歓迎パーティーが開催されたのに続き、17日は同会場で世華世界年会開幕式なども開かれ、台湾や米国、ブラジル、シンガポールなど29カ国・地域にある86の分会から約800人が出席。
台北駐日経済文化代表処の謝長廷(しゃ・ちょうてい)代表(駐日大使)や台北駐大阪経済文化弁事処の洪英傑(こうえ・えいけつ)処長(駐大阪総領事)などの来賓をはじめ、台湾からは在外台湾人に関する業務を担当する僑務委員会の阮昭雄(げん・しょうゆう)副委員長(副大臣に相当)らも駆け付け、総会を「台湾の光」と称賛。荘総会長も対市民外交の担い手として、さらなる団体の成長や活躍を誓っていた。
