注目ポイント
美食の街・台南に夫婦で暮らす料理家でライターの遊佐水亜さんが、台南エリアのおいしいローカルグルメや訪ねるべきスポットをナビゲートする月イチ連載。第3回は台南のランドマークとして知られる林百貨へ。レトロデザインとユニークな品ぞろえが魅力のデパートは、観光途中でも立ち寄りやすい場所にあり、おみやげ探しにも最適です。
レトロ建築も魅力のお買い物スポット「林百貨」
先日、日本への一時帰国をひかえていた私たち夫婦が訪れたのは、台南市内にある「林百貨(リンバイフォ/日本語ではハヤシ百貨店)」というおみやげスポット。もともとは日本統治時代に日本人実業家によって創立された6階建てのデパートで、2014年のリニューアルオープン以来、台南の新たなランドマークとして人気を集めています。
アール・デコ調のカラフルなタイルの床や円形・八角などの形をしたデザイン窓ーー創業当時の最新技術と意匠を用いてつくられたという建築は改修によって生まれ変わりましたが、昔のままの形で残されている部分も多く、細部まで見どころ満載です。

お買い物の前に、まずは階数表示がレトロな針式という小さなエレベーターに乗って最上階へ! 屋上の展望フロアには小さな神社やショップが併設されていて、この日は台南の伝統菓子「椪餅(ポンピン)」をテーマにしたエキシビションも開催されていました。旅行者気分で写真撮影を楽しんだり、台南の街を眺めたりした後、いよいよメインのおみやげ探しです。
台湾各地から集められたこだわりの食材が充実
5Fにはカフェやスイーツのお店があり、2〜4FにはMIT(メイドイン台湾)のプロダクトを扱うショップがずらり。台湾モチーフのファッションアイテムやオーガニックブランドのコスメ、ハンドメイドのアクセサリーなどを購入しつつ、1Fのフード&スイーツフロアまでやってきました。
台南はもちろん、台湾各地で生産されたこだわりの特産品が手に入るのも林百貨の魅力のひとつ。おいしそうな袋麺に珍しい調味料、台湾らしい乾物など、グルメな人にあげたい上質なおみやげもひととおり揃えることができます。

おいしいものに目がない私たちふたり。「この麺は新商品かな? 初めて見た!」「パッケージが素敵だから友だちへのギフトにもいいね」などと話しながらじっくりと見てまわると、あっという間に時がすぎていきます…。

林百貨を訪れたら必ず買いたいのは、食事系からスイーツまでバリエーション豊富なオリジナル商品。パイナップルケーキはもちろん、ドライフルーツ、ヌガー、キャンディといった定番おやつ、台湾茶をはじめとする地元企業とのコラボアイテムも要チェックです。
私たちが実際に購入したおみやげはこちら
私たち夫婦が今回おみやげとして購入したのは下の写真のとおり、林百貨オリジナルのパイナップルケーキに、台南で有名な奇美(CHIMEI)のパイナップル&マンゴーケーキ。台湾茶の老舗・振發茶行と林百貨がコラボした烏龍茶、そのほかドリップコーヒー、金柑のジャム、花椒(ホアジャオ)オイルなどです。