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訪台中の日本の超党派議員連盟「日華議員懇談会」(日華懇)の議員団18人が9日、次期総統選に野党・国民党公認で出馬予定の侯友宜(こうゆうぎ)新北市長と会談をした。会談は冒頭のみ報道陣に公開され、侯氏と日華懇会長の古屋圭司衆院議員があいさつをした。その中で侯氏は、自らが総統に選ばれた際には台湾が地域の平和と安定の責任を持つとの意気込みを示した。

(台北、台南中央社)訪台中の日本の超党派議員連盟「日華議員懇談会」(日華懇)の議員団18人が9日、次期総統選に野党・国民党公認で出馬予定の侯友宜(こうゆうぎ)新北市長と会談をした。会談は冒頭のみ報道陣に公開され、侯氏と日華懇会長の古屋圭司衆院議員があいさつをした。その中で侯氏は、自らが総統に選ばれた際には台湾が地域の平和と安定の責任を持つとの意気込みを示した。
議員団は10日の国慶日(中華民国の国家の日)の祝賀式典に出席するために7日から訪台している。
古屋氏は、式典に日本の超党派訪台団としては過去最多の43人の議員が参加するとした上で、「世界に対して日本と台湾との友好の絆だけでなく、台湾海峡の平和と安定が世界の安定につながるということをわれわれの行動で示していきたい」と述べた。また台湾と日本は少子化や自然災害などの問題で協力できると指摘。さらに来年1月の総統選についても言及し、動向を「固唾(かたず)をのんで見守っていく」と語った。
侯氏は台日の関係が非常に密接かつ不可分であるとした上で、日華懇について長年にわたって両国の友好関係を発展させるのに大きな役目を果たしてきたと評価した。また日本側の議員らの最大の関心事は台湾海峡の情勢とインド太平洋地域の平和と安定であることを認識しているとも述べ、自らが総統になった場合は台湾海峡を安定させ、両岸(台湾と中国)の衝突リスクを減らす役割を担うと表明した。
議員団は8日、南部・台南市を訪れ、同市の黄偉哲(こういてつ)市長の案内の下、烏山頭ダムや八田與一記念園区を見学した。他の総統選出馬予定者とも面会を予定している。
(高華謙、楊思瑞/編集:田中宏樹)