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2023-10-16 ライフ

日本で流行っている韓ドラ、人気にはどのような背景が?

© REUTERS ドラマ「愛の不時着」の記者会見に出席した韓国俳優ヒョンビンとソン・イェジン=2019年12月9日

注目ポイント

一時は「熱狂的ブーム」として報道された韓国ドラマ。かつては「冬のソナタ」、最近では「愛の不時着」が話題になったが、その背景には何があるのだろうか。本稿では様々な要因からその裏側を考察した。

気軽に見られるネット配信、独特の広告手法も

日本で「冬のソナタ」はNHKBSで初放送され、その後民放各局に広がった。一方で「愛の不時着」がNetflixで配信されているように、近年の韓国ドラマは動画配信サービスでの展開が目立つ。

一つピックアップするとすれば、日本テレビ系列のコンテンツを多く配信するHuluでは、2010年公開の「トンイ」や2020年公開の「ペントハウス」を配信。TVer等では天海祐希主演の「女王の教室」の韓国リメイク版(2013年公開)が配信されている。

こうした韓国ドラマは日本の民放やBS各局、韓流専門のケーブルテレビチャンネルで視聴できるものも少なくないが、動画配信サービスなら特別な機器が必要なく、スマホやタブレットさえあれば場所を選ばず視聴できるという強みがある。

話は少し逸れるが、韓国ドラマの特徴としてPPL(Product Placement)という広告手法がよく使われる。ドラマの中に特定の商品やサービスを登場させる間接広告のことで、近年はあまりに露骨過ぎて逆効果になることもある。

例えば2016年5月、韓国放送通信審議委員会は韓国ドラマ「太陽の末裔」に対して「勧告」の行政指導を行った。韓国の通信社・聯合ニュースによると、「プロダクト・プレースメント(PPL)が多すぎるとの指摘」があったという。PPLは適度に行った方がよさようだ。

韓国ドラマ「太陽の末裔」(NBCユニバーサル アジアのYouTubeチャンネルより)

 

日本でのテレビ人気低下、日韓の関係改善も影響?

日本の韓国ドラマ人気は、日本国内のテレビ番組を視聴する人が減少していることも背景にあるのかもしれない。総務省が毎年公表している「情報通信白書」によると、2020年に全年代の平日のインターネットの平均利用時間がテレビ(リアルタイム)視聴の平均利用時間を初めて上回り、2022年には休日でも初めて超過した。その時間差も開きつつあり、2020年は平日5.2分だった時間差(インターネット168.4分、テレビ163.2分)が、2020年には39.7分(インターネット175.2分、テレビ135.5分)にまで広がった。

また、少し前のデータになるが、2019年にBIGLOBEが発表した「動画に関する意識調査」によると、以前と比べてテレビ番組がつまらなくなったと感じるかについての質問に、「感じる」「やや感じる」と回答した人が合計78.6%と多数を占めていた。

政治的な影響が関係している可能性もあるのだろう。読売新聞と韓国日報の共同世論調査(2023年5月実施)では、現在の日韓関係について「良い」と回答した人が日本で45%と、前回の調査から28%増加し、11年ぶりに4割を超えたという。岸田首相と尹錫悦大統領が相次いで首脳会談を行い、日韓関係の立て直しを進めていることに対しては、日本で84%が「評価する」と回答していることも興味深い。

© REUTERS

米国メリーランド州のキャンプデービッドでの日中韓首脳会議。ジョー・バイデン米国大統領との共同記者会見の終わりに握手する日本の岸田文雄首相と韓国の尹錫悦大統領=2023年8月18日
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