注目ポイント
セカンドストリートが2020年8月に台北・西門町に1号店をオープンしてから3年、急ピッチで24店舗まで拡大している。9月だけでも新荘、新店、中和の3店舗がオープンする。
セカンドストリートは、日本のリユース市場を牽引するゲオホールディングスの子会社のひとつ。ゲオホールディングスは、主に衣料品、紳士・婦人靴、ブランドバッグ、時計などを買取・販売するセカンドストリートのほか、パソコン及び関連商品、中古ジュエリー、ヴィンテージ商品、オフプライスストアやレンタルなど「リユース」をテーマにしたブランドを手がけている。
セカンドストリートは、2018年1月に海外店鋪1号店を米国カリフォルニアにオープンした。現在では全米30店舗に加え、マレーシア、台湾にも進出。日本国内では800店鋪以上を展開している。
現在は新北市にも進出! 9月28日に「誠品生活新店店」がオープン

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同ブランドの広報を務める浜本敦子氏は、台湾市場の特徴について「来店する客層が幅広く、単一のカテゴリーの商品に人気が集まるわけではない」と話す。ただ傾向としては、女性の方が購入額がやや高いとのこと。店頭で扱っているブランド別では、前年度はコーチ(COACH)が一番人気だったという。日本市場との違いについては、日本はその年によってトレンドが変わるため、大きな地域差はないそうだ。
セカンドストリートは現在、新北市に積極的に出店し、9月だけで3店舗がオープンした。急速に店舗を拡大する中、セカンドストリートが重視しているのは、各店舗の差別化ではなく、ブランドイメージの統一感という。

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環境により優しい消費スタイルとビジネスモデル
浜本氏はまた、台湾のリユース分野では、中古靴の回収は比較的規模がある方だと話す。古着のリサイクル市場も規模があるように見えるが、実は持ち込まれた衣服の状態を品質維持の観点から見ると、リサイクルされた古着の多くは最終的にごみとして処分されていて、まだ本当の意味でのリユースに至っていない。台湾はより環境に優しい消費スタイルで市場に参入する必要がある。セカンドストリートは、自社のビジネスモデルが台湾に適していると評価しており、台湾市場に対し楽観的な見方を示している。

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