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2023-10-03 政治・国際

韓国 ゴール直前で金と兵役免除逃す大失態 アジア大会ローラースケート男子リレー決勝 台湾0.01秒差で勝利

© REUTERS ローラースケート男子3000メートルリレー決勝のゴールの瞬間=2023年10月2日

注目ポイント

中国・杭州アジア大会で2日に行われたローラースケート男子3000メートルリレー決勝で、優勝を確信した韓国チームの最終走者が、ゴール直前で両腕を突き上げ、「万歳!」と叫んで余裕のゴール。ところが、終わってみれば、追い上げた台湾がわずか0.01秒差で差し切り勝ち。落胆した韓国は優勝を逃しただけではなく、金メダリストだけに与えられる兵役義務免除の資格も逃してしまった。

中国・杭州アジア大会では韓国選手による一連の問題行動が現地でも大きく報じられているが、2日に行われたローラースケート男子3000メートルリレー決勝では、韓国チームに思わぬ落とし穴が待っていた。

最後の1周までトップを走っていた韓国チームは、最終走者チョン・チョルウォン選手がゴール手前で勝利を確信。余裕でスピードを緩めながら「万歳!」と叫び、両腕を大きく突き上げてゴールした。だが、猛追してきた台湾のファン・ユーリン選手に最後の最後で抜かれてしまったのだ。

それでも勝利を疑わない韓国チームは太極旗(韓国の国旗)を手にウイニングラン。だが、電光掲示板に表示された公式記録を見て愕然とし、青ざめた表情で言葉を失い、その後は涙しながら競技場を去った。公式記録は、最後まであきらめなかった台湾が4分5秒692。韓国を0.01秒差で破った。

韓国紙・中央日報によると、最終走者だったチョン選手は表彰式終了後、取材陣のインタビューに応じ、涙声で「自分の失敗があまりにも大きい。同僚の選手たちに申し訳なく、応援してくださった多くの方々に申し訳ない」と謝罪し、「自分が油断して最後までやり遂げない失敗をした。一緒に頑張ってきた同僚に何度も謝った」と明かした。

韓国男子ローラースケートは、今大会で大きな成果を挙げていた。同紙によると、先月30日の1万メートルではチョン・ビョンヒが金メダル、チェ・インホが銅メダルを獲得。1日に行われたスプリント1000メートルではチェ・グァンホとチョン・チョルウォンがそれぞれ1位、2位を占めた。その4人が2日の3000メートルリレーに臨んでいたのだ。

チョン・チョルウォンとチェ・インホの両選手にとって、失ったものは金メダルだけではなかった。

同紙によると、兵役義務を終えていない選手がアジア競技大会で金メダルを獲得すると、兵役法施行令に基づき芸術体育要員に分類され、4週間の基礎軍事訓練と544時間の体育分野奉仕活動で代替服務とみなされ、兵役が免除される。そのため、個人戦で金メダルを獲得していないチョン・チョルウォンとチェ・インホは、チョンの「油断」による0.01秒差で、兵役特例まで逃すことになったのだ。

一方、2日に行われたローラースケート女子3000メートルリレー決勝でも台湾が韓国を下し、金メダルに輝いた。

 

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