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日本最大級の台湾カルチャーの祭典「TAIWAN PLUS」が16日と17日に東京・上野恩賜公園で開催された。台湾グルメや特色のある生活雑貨、お土産を扱うブースが並び、台湾のミュージシャンによるライブや夜市体験なども行われた。2018年に初開催され、今年で4回目となったイベントには、2日間で延べ22万人以上が来場。主催の中華文化総会は、来年は京都で開催すると発表している。

© 台湾デザインニュース編集部
デザインと音楽、マーケットの3つを軸に毎年開催される日本最大級の台湾カルチャーフェス「TAIWAN PLUS 2023」が今月16日(土)と17日(日)の2日間開催された。
会場の物販・展示エリアでは、台湾文化を様々な角度からプロダクトやグッズに落とし込んだ商品が販売され、ポップでどこか懐かしいイラストや、怪しくもかわいいTシャツなどが来場者を楽しませた。また夜市を擬似体験できるブースも登場。ピンボールや輪投げなどのゲームができる「台湾夜市遊技場 by 流動商店」や、その他にも占い体験などの少しディープな台湾カルチャーを感じられるエリアとなった。
また「台湾音箱」と名付けられたDJブースでは、台湾を愛するDJたちがレトロも現代音楽もミックスし、台湾ムードを音楽で作り上げた。
台北にある艋舺青山宮と霞海城隍廟から出張してきた神様への参拝と、フェイスペインティング体験やお札を折るワークショップなどで、台湾人の宗教文化・習慣を伝えた。特に霞海城隍廟の月下老人は縁結びの神様として日本人にも人気があり、スタッフの説明を詳しく聞く来場者の姿も見受けられた。

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台湾ごはんの定番 魯肉飯や台湾ビールから、日本でもまだあまり知られていない台湾スイーツ、台湾風にアレンジされたカレーなど幅広いグルメが登場し、非常に暑いにも関わらず、どこも多くの人が並んだ。台南発の大人気ソフトクリーム店「蜷尾家 NINAO」や、サンドイッチの有名ブランド「洪瑞珍」、台湾スイーツの本命タロイモを使ったスイーツ専門店「連珍」などが出店。そのほかにも台湾土産を販売し、パイナップルケーキや月餅の定番から、お茶の香りのするポップコーンなど新しい商品を10点厳選し販売した。

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ポップからジャズ・R&B、民族音楽など幅広く、新進気鋭のアーティストから台湾原住民の歌手、台湾を代表するロックバンドまで、豊かな台湾の音楽カルチャーを感じさせるに十分な出演者が登場。暑い中でもそれぞれの個性あるパフォーマンスでライブ会場は大いに盛り上がった。昨年も登場し今年の2日間のトリを飾った大人気ロックバンド 滅火器(Fire Ex.)の演奏には、会場を埋め尽くす人が集まり大変な盛況のうちに全てのプログラムが終了。

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今年で4度目を迎える本イベントは、国内外で台湾文化の普及活動をしている行政組織「中華文化総会」が主催。台北駐日本経済文化代表処や、公益財団法人日本台湾交流協会や台湾政府の各省庁レベルに加え、民間でも台湾ビールやチャイナエアラインなどの巨大企業までが後援。また、すでに来年の開催も企画が進んでいると、関係者は語っていた。