注目ポイント
お笑い芸人・とにかく明るい安村(吉本興業)が英国の人気オーディション番組「ブリテンズ・ゴット・タレント」で日本人初の決勝戦進出を果たしたのは記憶に新しいが、この勢いに乗じてか東京・渋谷の劇場「ヨシモト∞ドーム」では日本のお笑いを世界に発信する「Yoshimoto Comedy Night『OWARAI』」の定期公演が始まった。(9、10月毎週土日夜、11月以降は不定期)はたして吉本芸人の英知を結集したコメディステージは世界中からやってきた外国人客に通用するのか。その実態を確認しようとTNL JAPAN編集部の台湾人スタッフら美女2人がある日の公演に潜入してみた。
いきなり登場のゆりやんに場内歓声!
若者や観光客らでごった返す週末の渋谷・スクランブル交差点。
コロナ禍も一段落し、最近はスマホで自撮りをする訪日外国人の姿も珍しくない。
その喧噪からほんの少し北西に離れるとヨシモト∞ドームが入居する渋谷ビームビルに到る。9月16日の午後8時すぎ。ビル前には、友人らと待ち合わせ中らしい欧米人の姿がちらほら。

そこへわがTNLJAPAN編集部の才媛・Lydia(編集長いわく「TNLJPの吉岡里帆」)と、その元同僚Rita(同「黒島結菜」)の台湾美女2人連れも合流し、7階のステージ1へと移動。2人とも大阪暮らしの経験はあるものの「吉本のお笑いステージは初めて!」と大はしゃぎだ。

チケットは全席自由(2500円、10月は2000円)&ワンドリンク制(600円、いずれも税込み)
舞台に手が届きそうな小ホールは、もちろん前席から埋まってゆく。声をかけてみたところ国籍はバラバラで米国、カナダ、ブラジル、台湾、中国などなど。旅行者だけではなく日本で勤務するゲームクリエイターらも。皆がなごやかな雰囲気でドリンクを楽しみながら開演時刻の午後8時半を迎えた。

派手な照明と音楽を背に、いきなり舞台に飛び出したのは2019年米オーディション番組「アメリカズ・ゴット・タレント」への挑戦歴もある女性芸人・ゆりやんレトリィバァだ。
彼女の活躍を知っている人も少なくなかったようで、客席からは「わ~」と歓声が。
この日のゆりやんはMCを兼ねた役どころで中学生レベルの簡単英語を駆使し「舞台の写真は撮影OK!どんどんSNSで発信してね。ハッシュタグYoshimoto、Comedy、Night、OWARAIを忘れずにね」と懇切丁寧に説明し、ユーモアたっぷりのしぐさや顔芸で笑わせながら、目の前観客をたちまち本公演の宣伝員に仕立てていくのであった。
客席いじりに巨漢編集長も狼狽
【ぼよんぼよん】
さてこの日の公演のトップバッターを務めたのはお笑いコンビ「ぼよんぼよん」。
メガネの「ふぃーばーくん」が「3、2、1フィーバー!」の掛け声で、会場と一緒にハンドサインに挑戦。一体感をかもしつつ、手首にくるくると巻き付くワンタッチ反射バンドを駆使した「カメレオンキャッチ」や、相方・岡本昌典が得意のヨーヨー芸を披露すると会場は爆笑の渦に。さすがはトップバッター!つかみはバッチリだ。

彼らの発するたどたどしい英語での説明は、おそらく全ては伝わっていないであろうが、そんなことは関係ない。圧巻のアクション芸をたたみかけて会場を一気に温め、潜入した台湾美女コンビも破顔一笑。視線は舞台に釘付けの様子だ。