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2023-09-23 ライフ

台南から郊外へ週末ドライブ! ローカル漁港で海鮮ランチとお買いもの【日本人夫婦のおいしい台南・美食ライフ】②

© YUSA Mizua

注目ポイント

美食の街・台南に夫婦で暮らす料理家でライターの遊佐水亜さんが、台南エリアのおいしいローカルグルメや訪ねるべきスポットをナビゲートする月イチ連載。第2回は台南市内から車で北へ1時間ほど、嘉義県で最大規模を誇る漁港の布袋漁港に隣接する布袋観光魚市へ。新鮮な海鮮料理から、珍味のお土産も発見!

週末は大にぎわい、人気の観光漁港へドライブ!

ある週末、海鮮が好きで漁港めぐりが趣味という友人夫婦に連れられて、ドライブがてら郊外の漁港へお出かけしてきました。

私たちが訪れたのは、台南市内から北上し、嘉義(ジャーイー)県に入るとまもなく見えてくる「布袋観光魚市」。台湾海峡に突き出すように建てられた布袋(ブーダイ)漁港に隣接し、周辺には民宿やゲストハウス、飲食店、夕日を眺められるビーチをはじめ観光スポットも点在しています。

魚市場には水揚げされたばかりの新鮮な魚介類がずらり(筆者提供)

魚市場は30分もあればぐるりと見てまわれるくらいの広さ。時間帯によっては近くの漁港でもせりが終わった直後の魚介類を購入できるようですが、魚市場は午前から夕方まで営業しているため、より気軽にお買いものを楽しめます。

お店ごとにさまざまな種類の海鮮がディスプレイされていて、価格も手頃。殻つきのカキ、珍しい貝類、生きたままのカニ、海老、お刺身にして食べられるサクのマグロに白身魚――台南市内の市場やスーパーマーケットでは見かけないシーフードの数々に、夫とふたりで「全部買いたい!おいしそう!」と大興奮でした。

 

海鮮レストランでランチ&ビールを味わう幸せ

買い出しの前にまずはランチを食べようと、市場内のレストランが並ぶ一角にやってくると、どのレストランも店頭で蚵仔煎(オアジェン/台湾名物の牡蠣オムレツ)を焼いていて、臨場感たっぷり! おいしそうな香りにつられるようにして、多くのお客さんでにぎわう「嘉仁海産店」に入ってみることに。

店頭に並んだ食材を眺めながらメニューを決めるのも楽しい(筆者提供)

お店の入り口には数えきれない種類の魚が並んでいて、どれを食べようか迷ってしまいます。みんなで「お刺身も食べてみたい!」「ビールを飲むなら揚げものもほしいよね」とあれこれ悩みながら、オーダーを済ませました。

前菜、揚げもの、スープ、メインまで多彩なメニューを堪能(筆者提供)

できたてのお料理がどんどん運ばれてくるなか、運転手役の友人に感謝しつつ台湾ビールで乾杯…! 私たちがオーダーしたのは、お刺身盛り合わせ、白魚のフライ、蚵仔煎、イカの炒めもの、龍珠(ロンジュー/タコのくちばし)、あさりのスープ、海老の卵入りチャーハンなど。食材が新鮮なのはもちろんですが味つけも抜群で、とても満足のいくランチタイムになりました。

 

食後はお買いもの♪ 台湾ならではの食材をおみやげに

食後は腹ごなしに市場を散策。歩いていてみつけた真っ黒なカラスミ「野生烏金/血子」が気になって購入しました。店主さんの説明によると、黄金色をしたいわゆるカラスミよりも鉄分が多く、独特の旨みがあるのだそう。また同じお店で、夫が「これも気になる…!一度試してみたいなあ」と興味を持っていたイカの卵(カラスミのように乾燥させたタイプ)も一緒に買ってみました。

黒い色をした天然のカラスミは台湾でも希少(筆者提供)
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