2023-09-18 ライフ

【愛玉】台湾には雄と雌の固有種がある?蜂はキューピッドなのか邪魔者なのか?

注目ポイント

愛玉は多くの台湾人にとって夏のお気に入りだ。ハチミツを少しとレモン汁を数滴加えた愛玉ゼリーは、甘酸っぱい夏の定番スイーツだ。暑くなるにつれて、身体は過活動状態になり、脱水が起こりやすくなる。カロリーが低く水分を多く含んだ愛玉ゼリーは、口の渇きを和らげるのにちょうど良い。しかし、「愛玉」が台湾にしかないものだということをご存知だろうか? そして、雄雌それぞれの樹があることも知っているだろうか?

愛玉は台湾独自のもので、愛玉を生産できるのは雌の樹だけである!

清涼感もあり低カロリーな愛玉が、台湾固有のつる性植物であることをご存知だろうか?愛玉は標高1000メートル以上の高山に生育し、根で岩や木の幹に絡む貴重なつる性の植物である。愛玉の主な収穫時期は8月~10月で、収穫された「雌果」は皮を剥き、半分にカットして裏返した後、愛玉の種子が完全に乾燥するように日光に晒され、乾燥したものが包装して販売される。

© wikipedia

愛玉はイチジクと同様に、「隠れた果実」であり雌雄異株であるため、雄と雌の受粉には「愛玉小蜂」の助けが必要不可欠だ。この小さな蜂は、雌と雄の果実の底に潜り込んだ後で「雌の果実」に入り込み、中の花に受粉して小さな果実を形成する。これが「愛(の)玉子」と呼ばれるようになった所以でもある。受粉に成功した雌の愛玉の実だけが、美味しい愛玉子を作り出すことが出来る。

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愛玉は低カロリーで、夏を涼しく過ごすにはもってこいだ

愛玉ゼリー100gの水分量は99.31g、カロリーは1.07kcal。植物性ペクチンが豊富な愛玉ゼリーは、水分が多く、低カロリーで満腹感があるため、喉の渇きを潤し、夏のダイエットにも役立つ。

© Yuri‧食旅玩味生活札記

青蛙下蛋

中国医学の観点から見ても、愛玉は熱を取り除き、喉の渇きを潤す性質がある為、夏の水分補給には効果的である。ただし、身体を冷やすので、胃腸に不快感がある人やお腹が下しやすい人は過剰摂取を避けるべきである。

愛玉はあっさりとした味なので、風味を加えるためにシロップや蜂蜜をかけて食べるのが一般的だが、カロリーの過剰摂取にならないよう適量にした方がいい。また、自然の風味を増すために季節のフルーツを使い、砂糖の使用量を減らすこともおススメだ。

 

愛玉の作り方は?

© 愛料理官方品牌廚房

原材料:

愛玉子

水(愛玉と水を1:50の割合で混ぜる)

ガーゼ袋

鍋またはボウル

手順:

愛玉子をガーゼ袋に入れ、水を張ったボウルに入れ、7~10分ほど手でこすり洗いする。

愛玉子から徐々にペクチンが流出し、水は淡黄色になり、とろっとした感触になる。

ゼリー状に固まるまで30分以上置いてから、冷蔵庫に移す。

作る際のコツ:

・愛玉が固まるためには、冷水に含まれるカルシウムが必要なため、冷水またはミネラルウォーターを使用し、お湯や蒸留水、ピュアウォーターは避ける

・油が触れないようにする

 

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