2023-09-16 経済

台湾で「国防工業展」 無人機など自主開発の成果アピール

注目ポイント

武器や航空宇宙関連の技術を紹介・展示する見本市「台北国際航空宇宙および国防工業展」(TADTE)が14日、台湾北部・台北市の南港展覧館で始まった。

「鋭鳶2型」無人機

(台北中央社)武器や航空宇宙関連の技術を紹介・展示する見本市「台北国際航空宇宙および国防工業展」(TADTE)が14日、北部・台北市の南港展覧館で始まった。国防部(国防省)のブースでは、無人機の「巡飛弾2型」や「鋭鳶2型」、新型歩兵銃の「XT112」など、自主開発した武器を公開。蔡英文(さいえいぶん)政権が推進し、必要な装備の国産化を目指す「自主国防」の成果を示している。

国防部によると、陸海空軍や政府系研究機関の国家中山科学研究院、軍備局、国防大学などが手掛けた54点の武器や研究の成果を展示しているという。

国防部の関係者は13日に開いた記者会見で、巡飛弾2型は威力の強い弾薬を搭載できるだけでなく、複数の弾薬を一斉に発射する装置を車両や艦艇上に設置可能だと強調。鋭鳶2型は作戦行動半径が300キロ、滞空時間は16時間になり、行動半径が150キロだった従来型よりも性能が向上したと説明した。

また「XT112」は現行型の歩兵銃「T91」と比べ、射撃精度は100メートル先で14.5センチから9.8センチに向上した他、銃身の寿命も6千発から1万発に延び、射撃もしやすくなったとアピールした。

一方、国家宇宙センター(国家太空中心、TASA)は公的研究機関、工業技術研究院(工研院)とブースを設置。衛星やロケットのパーツなどが紹介され、TASAが今年正式にプロジェクトが始動した衛星軌道投入ロケットの模型も初めて公開された。16日までの開催。

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