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来年1月台湾の総統選への立候補を目指す鴻海(ホンハイ)精密工業の創業者、郭台銘(かくたいめい)氏は14日、ペアを組む副総統候補に俳優の頼佩霞(らいはいか)氏を選んだと発表した。

(台北中央社)来年1月の総統選への立候補を目指す鴻海(ホンハイ)精密工業の創業者、郭台銘(かくたいめい)氏は14日、ペアを組む副総統候補に俳優の頼佩霞(らいはいか)氏を選んだと発表した。頼氏は今年4月に配信開始された政治ドラマ「WAVE MAKERS ~選挙の人々~」(人選之人—造浪者)で優しさと芯の強さを兼ね備えた党首兼総統候補者を演じ、視聴者に深い印象を残していた。
郭氏は署名推薦の形式で、無所属での出馬を目指す。署名推薦で立候補する候補者を対象にした「被署名者」の届け出の受け付けは13日に始まり、17日に締め切られる。被署名者は19日から11月2日までの期間に署名関連書類を中央選挙委員会に提出することが求められる。署名の結果は11月14日までに公表される。
台北市内で開いた発表会で頼氏をお披露目した郭氏は、総統選を共に戦う相棒に求める条件に「能力が自身より優れ、思いやりの心が自身より強く、国民全体の共通認識に対する求心力が自身よりも強いこと」を掲げていたとし、頼氏はこれ以上にない最適の人選だと自信をみせた。また、頼氏の女性ならではの視点や体・心・精神の研究における専門性、コミュニティースキルによって、台湾社会の集団的共通認識を一つに集めて台湾を団結させ、より強くしていくと決意を表明した。
現在60歳の頼氏は18歳で歌手として芸能界入り。俳優業にも活動の幅を広げ、ドラマや映画、舞台に出演する他、近年は体・心・精神の研究にも身を投じ、世界各地で講演活動を行っている。