注目ポイント
中国政府は今週、中国の領土や領海を示した新しい地図を公表した。これにインドとマレーシアが自国の一部の領土や領海が中国領として記されているとして猛抗議し、台湾やフィリピン、インドネシアも反発している。
フィリピン外務省は声明を発表し、この地図は「フィリピンの領土と海域に対して、中国が主権と管轄権を正当化しようとする最新の試みで、国際法上の根拠はない」と中国を非難した。
マレーシア外務省もまた、中国の「一方的な主張」を却下し、「マレーシアは一貫してわが国の海洋資源に対する主権や管轄権へ外国による主張を拒否する」とし、中国に抗議した。
さらにネパールは最近、国土地図を改訂したが、それが中国側の地図には考慮されていないと抗議。インドと中国という大国に挟まれたネパールの改訂地図は、すでにインドとも領土問題をめぐって緊張が高まっている。英BBC によると、これを受けて、訪中を予定していたネパールのある議員は計画を取り止めた。
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