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セクハラや性暴力を告発する「#MeToo」への関心を呼びかけるデモが27日、台北市内で行われた。

(台北中央社)セクハラや性暴力を告発する「#MeToo」への関心を呼びかけるデモが27日、台北市内で行われた。参加者は「ハラスメントはしてはならない」などと書かれたカードを掲げ、繁華街を歩いた。
台湾では5月末、与党・民進党の元職員が党内での被害を告白したのを皮切りに、#MeTooに火が付いた。その波は政界だけでなく、芸能界や学術界、スポーツ界などにも広がり、加害を告発された各界の著名人が相次いで謝罪する事態となった。
デモは8人の大学生が主催した。主催者の一人、彰化師範大学の鄭益瑄さんは、これまでは主に著名人の被害に関心が向けられていたと話す。多くの人は誰にどんな被害があったかということしか知らず、性暴力の構造的問題や対処法、改善策についての理解は深まっていないと指摘。デモを通じ、#MeTooの議論の場をインターネットから現実の生活に移し、より広い議論を喚起できればと期待を寄せた。
(張雄風/編集:名切千絵)