2023-08-27 政治・国際

台北で台日の果物紹介イベント 陳行政院長、友好関係の深化に期待/台湾

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台湾と日本の果物を紹介するイベント「台日フルーツ夏祭」が26日、北部・台北市の総統府前で開かれた。

「台日フルーツ夏祭」のオープニングセレモニーに出席した陳建仁行政院長(左から3人目)、呉釗燮外交部長(左端)、日本台湾交流協会台北事務所の泉裕泰代表(右から3人目)ら

(台北中央社)台湾と日本の果物を紹介するイベント「台日フルーツ夏祭」が26日、北部・台北市の総統府前で開かれた。オープニングセレモニーに出席した陳建仁(ちんけんじん)行政院長(首相)は、実際の交流を通じた台日友好関係の深化に期待を寄せた。

台湾の農業部(農業省)や非政府組織(NGO)中華文化総会、日本の対台湾窓口機関、日本台湾交流協会などが共催した。会場には41ブースが設置され、台湾産の果物と日本から空輸された果物が一堂に会した。

陳氏は、日本は台湾の最も重要な農産物貿易パートナーの一つだと強調。昨年日本に輸出された果物は約2万トンで、輸出額は約10億台湾元(約46億円)に達するとし、日本の人々が台湾の果物を気に入ってくれてありがたいと語った。

また今年日本に輸出された台湾産パイナップルは7月末までに1万5千トンを超え、海外に輸出されたパイナップルの77%を占めたとし「台湾の果物はもう中国に依存しない」と語った。

呉釗燮(ごしょうしょう)外交部長(外相)は、イベントの開催は台湾と日本の友好の象徴だとした一方で「何かにつけて台湾を脅す国とは違う」と中国を暗に批判した。

イベントは27日にも行われる。

(呉昇鴻/編集:齊藤啓介)

 

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