2023-08-25 政治・国際

台湾、来年度予算案を閣議決定 防衛費は約2兆8千億円 過去最高

注目ポイント

台湾の行政院院会、2024年度の中央政府予算案を決定した。防衛費は総額6068億台湾元(約2兆7800億円)となり、過去最高を更新した。

空軍のF16V戦闘機

(台北中央社)行政院院会(閣議)は24日、2024年度の中央政府予算案を決定した。防衛費は総額6068億台湾元(約2兆7800億円)となり、過去最高を更新した。

行政院(内閣)主計総処の資料によれば、来年度の歳入は2兆7092億元(約12兆4000億円)と、前年度より約5%増加した。歳出は2兆8818億元(約13兆1800億円)で、同約7.2%増えた。歳入、歳出共に過去最大。歳入から歳出を引いた不足分は1726億元(約7895億円)、債務の元本を返済するための償還費は1150億元(約5260億円)となり、穴埋めが必要な計2876億元(約1兆3155億円)は公債金と前年度剰余金で賄う。

歳出は社会保障費が7917億元(約3兆6220億円)で全体の27.5%を占めた。次いで教育科学文化費が全体の19.5%の5612億元(約2兆5670億円)、経済発展費が全体の15.1%の4342億元(約1兆9870億円)となっている。

防衛費の総額6068億元は国防部(国防省)所管予算の4406億元(約2兆160億円)に、新型戦闘機の調達と海・空戦力の向上計画の調達に関する特別予算943億元(約4315億円)と基金719億元(約3270億円)を加えた金額。前年度比で約4.6%増加した。防衛費は国内総生産(GDP)比で約2.5%となる。

(頼于榛/編集:名切千絵)

 

あわせて読みたい