2023-08-23 政治・国際

途上国40か国以上が加盟への関心表明新興5か国BRICS首脳会議、22日開幕

© GettyImages 2023年8月22日に南アフリカのヨハネスブルグで開催される第15回BRICS首脳会議

注目ポイント

ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカの新興5か国で構成するBRICSの第15回首脳会議が南ア・ヨハネスブルグで22日、3日間の日程で始まった。発展途上国から多くの加盟申請を集めるBRICSとは、どういう組織なのか―。

新興5か国で構成するBRICS(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ)の首脳会議が3日間の日程で22日、南ア・ヨハネスブルグで始まった。コロナ禍により、4年ぶりの対面開催となったが、ロシアのプーチン大統領は出席を見送った。

今年の議長国である南アが国際刑事裁判所(ICC)の加盟国であるため、ウクライナ侵攻をめぐってICCから逮捕状が出ているプーチン氏が入国すれば、南アに逮捕義務が発生することから、ロシア側は同氏のオンライン参加に切り替えた。

会議初日、中国の習近平国家主席は、「中国はBRICSの協力機構により多くの国が参加することを望む」と表明し、加盟国拡大で米欧に対抗する意欲を示した。中国の王文濤商務相が習氏の声明を代読したもので、米欧優位だった国際社会の在り方が「根本から変わりつつある」と主張。BRICS中心の新たな秩序形成を訴えた。

プーチン大統領も動画で「BRICSの結束や協力関係の多様化を望む」と述べた。

BRICSには約20か国が公式に加盟を申し出ており、今回の首脳会議の主要議題となり、現在5か国で構成されているグループが一挙に拡大する可能性がある。そのBRICSとはどういう組織なのか、ロイター通信が解説した。

 

BRICSとは何か?

BRICとは国名の頭字語で、2001年に当時のゴールドマン・サックスの首席エコノミスト、ジム・オニール氏が、ブラジル、ロシア、インド、中国の成長の可能性を強調する研究論文の中で使った造語。当初は南アフリカを含まなかった。

ロシアの呼びかけで創設されたBRICSは国連、世界銀行、石油輸出国機構(OPEC)のような正式な多国間組織ではない。加盟国の国家元首と政府首脳は毎年会合を開き、各国が1年間交代で議長国を務める。

 

どの国が加盟しているのか?

ブラジル、ロシア、インド、中国が創設メンバー。経済的影響力と人口の点で最小メンバーである南アフリカは、2010年のグループ拡大の最初の追加参加国となり、南アの頭文字Sを付けてBRICSとなった。

これらの国を合わせると世界人口の40%以上、世界経済の4分の1を占める。地政学とは別に、このグループの共通目的には、経済協力や多国間貿易と開発の推進が含まれる。

グループは共通認識に基づいて運営され、BRICS各国は全て主要経済国 (G20) の加盟国でもある。

 

BRICSへの参加希望国とその理由

開催中のBRICS首脳会議の議長国である南アによると、イラン、サウジアラビア、アラブ首長国連邦、アルゼンチン、アルジェリア、ボリビア、インドネシア、エジプト、エチオピア、キューバ、コンゴ民主共和国、コモロ、ガボン、カザフスタンなど、約20か国が公式に加盟申請し、そのほかにも20か国以上が関心を表明している。

⎯  続きを読む  ⎯

あわせて読みたい