蔡総統、台日の若者によるさらなる交流深化に期待 自民議員らと面会／台湾

（台北中央社）蔡英文（さいえいぶん）総統は22日、台湾を訪問した自民党青年局長の鈴木憲和衆院議員が率いる訪問団と北部・台北市の総統府で面会し「台日の若い世代の間でさまざまな問題について、議論や交流がさらに深まることを楽しみにしている」と語った。

蔡氏は、台日はお互いに支え合う良き友人であり、貿易や観光、科学技術などの分野で重要なパートナーであると強調。日本が国際的な場で台湾のために声を上げ、台湾の国際機関への参加を支援したことを非常に感謝しているとした上で「台湾は日本と共に地域の平和と安定を守り、繁栄と発展を促進するために日本と協力する」と語気を強めた。

過去数年間、台日はパンデミックの課題を克服するために協力してきたと指摘。現在は気候変動や虚偽情報の脅威など、地球規模の問題は依然として数多く存在しているとしながらも、私たちの社会は経験を交換することができると主張し、解決策を見つけるプロセスに若い世代が参加することを楽しみにしていると述べた。

また日本の経験を参考にしながら地方創生を積極的に推進し、若者のUターンやIターンによる起業を支援しているとし、青年局と台湾との交流の伝統が引き継がれ、台日友好のさらなる成果を生み出すことを願っていると期待を寄せた。

鈴木氏は、訪問団が23日から台湾の立法委員（国会議員）らと中華民国（台湾）と外交関係のあるパラオを訪問することに触れ、インド太平洋地域の平和と安定、発展のために何ができるか議論したいと意欲を示した。また台湾の環太平洋経済連携協定（TPP）加入申請についても歓迎したいとした上で、台湾がしっかりと加入できるよう努力していきたいと語った。

（温貴香／編集：齊藤啓介）