2023-08-20 ライフ

5年ぶりに首位陥落の日本「最強パスポートランキング2023年」は一体どこの国?

注目ポイント

ヘンリー・パスポート・インデックスは、世界の227の国と地域を対象に、パスポートでビザなし渡航が可能な目的地の数を調査し、2023年に世界で最も便利なパスポートのランキングを発表した。

(文章編集:古家萱)

新型コロナウイルスが落ち着き、観光目的で海外旅行する人が増えるにつれ、パスポートの有用性が再び話題になっている。

最近、イギリスのヘンリー・パスポート・インデックスが、国際航空運送協会(IATA)のデータに基づき、世界227の国・地域を対象に、パスポートがあればビザなしで入国できる渡航先の数を調査、2023年の世界最強のパスポートランキングを発表した。


最も便利なパスポートはどこの国だろうか?

© Photo Credit:Henley Passport Index

今回のランキングでは、シンガポールが5年連続首位だった日本を抑えて、1位に躍り出た。調査によると、192もの目的地にビザなしで旅行することができ、世界で「最も強力なパスポート」となった。

ドイツ、イタリア、スペインはそれに次ぎ第2位で、これら3か国のパスポートを持つ人は190の国や地域へのビザなし渡航が可能であり、ほぼ世界中のどこへでも旅行することが出来る。かつて世界チャンピオンだった日本は、オーストリア、フィンランド、フランス、ルクセンブルク、スウェーデン、韓国と並んで同率3位になり、ビザなしで入国できる国の数は189か国である。

ランキングの下位3か国は、戦争で荒廃したアフガニスタン、イラク、シリアで、それぞれ27か国、29か国、30か国しかビザなし渡航先がない。


台湾パスポートは使いやすいのか?

© Photo Credit: Shutterstock / 達志影像

台湾のパスポートについては、今回の調査でマカオ、パナマと並んで31位であり、144の目的地にビザなしで渡航でき、昨年より3つ順位を上げた。お隣の中国は63位で、約80都市がビザ免除の対象である。

多くの台湾人も上位3か国とは未だに大きな開きがあるものの、シェンゲン協定によるビザ免除のおかげで、ヨーロッパ地域への旅行は便利だという認識である。


最も発展スピードが速い国は?

© Photo Credit: Shutterstock / 達志影像

ヘンリー・パスポート・インデックスが初めてパスポートランキングを発表してから18年が経過したが、長年にわたるランキングを見れば、世界中で渡航の自由がどのように変化してきたかがよく分かる。では、この18年間で最も進歩したのはどの国だろうか?

ヘンリー・アンド・パートナーズのクリスチャン・H・カエリン会長は、次のように述べた。

「アラブ首長国連邦は2013年以降、107か国のビザ免除国を増やし、10年間で56位→12位と44ランクも順位を上げ大躍進した。次に名前が挙がったのはコロンビアで、計28ランクアップの37位だった」

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