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昭和天皇が皇太子時代に行った台湾行啓から今年で100周年を迎えた。

(台南中央社)昭和天皇が皇太子時代に行った台湾行啓(ぎょうけい)から今年で100周年を迎えた。南部・台南市は18日、記念式典を行い、皇太子裕仁親王が台南を訪れた際に宿泊した場所などへの巡礼や食べた宴会料理の再現、当時の写真の展示などをし、台南と日本の交流深化に取り組んだ。
同市が同日、報道資料で明らかにした。日本統治時代の1923(大正12)年4月、裕仁親王は摂政の立場で台湾に12日間滞在。台南では旧台南県知事官邸の他、現在の台南市美術館2館や建興中学校、孔子廟、台湾文学館、成功大のガジュマル園(榕園)などに足を運んだという。
この日、京都市会議員や京都府議会などの関係者が同市に来訪。一行は葉沢山副市長の案内で旧台南県知事官邸に向かった。
旧台南県知事官邸は同市東区にあり、1900(明治33)年に建てられた。日本の皇族の宿泊施設としても機能し、1998年に市定古跡に登録された。
(張栄祥/編集:荘麗玲)