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台湾の離島・金門の酒造メーカー、金門酒廠は15日、台湾産のコーリャン原料を使ったコーリャン酒を発表した。国産コーリャン原料を100%使用したコーリャン酒は初めて。

(台北中央社)離島・金門の酒造メーカー、金門酒廠は15日、台湾産のコーリャン原料を使ったコーリャン酒を発表した。国産コーリャン原料を100%使用したコーリャン酒は初めて。農業部(農業省)や金門県政府と共同で手掛けた。農業部によれば、まずは外国貴賓への贈答品として利用される予定。
金門酒廠は2021年から、南部・台南市や嘉義県、中部・雲林県、苗栗県、北部・桃園市の各農会(農協)と協力してコーリャンの契約栽培を進めてきた。
台北市内で開かれた発表会に出席した農業部の陳吉仲(ちんきちちゅう)部長(大臣)は、これまで酒の醸造に使うコーリャンは輸入に頼ってきたと言及。農家は長らくコーリャンを栽培しておらず、最初は栽培の仕方も分からなかったとしつつ、台南区農業改良場の品種育成や栽培、収穫、乾燥の自動化、機械化への支援によって、素晴らしい酒が出来上がったと自信を見せた。
栽培面積は昨年の850ヘクタールから、今年は2000ヘクタールにまで拡大する見通し。陳氏は、最終的には1万ヘクタールで契約栽培を行う目標を達成したいと述べた。また、自分たちが育てたコーリャンが素晴らしい酒に生まれ変わっていることを栽培農家に知ってもらうため、農家を金門酒廠に招く予定だと明かした。
(楊淑閔/編集:名切千絵)