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南米パラグアイを訪問中の頼清徳副総統は15日、外国訪問での米国立ち寄りは以前から行われてきたものだと言及した上で、「中国は立ち寄りを文攻武嚇の口実にする必要はない」とし、中国自身の利益にもならないと訴えた。

(アスンシオン中央社)南米パラグアイを訪問中の頼清徳(らいせいとく)副総統は15日、外国訪問での米国立ち寄りは以前から行われてきたものだと言及した上で、「中国は(米国)立ち寄りを文攻武嚇(言葉で攻撃、武力で威嚇)の口実にする必要はない」とし、中国自身の利益にもならないと訴えた。
同行記者団との懇談会で述べた。
総統選を来年1月に控え、米国の意図や行為を疑問視する「疑米論」や、民進党公認候補に指名されている頼氏の両岸(台湾と中国)関係における立場を米国が懸念しているとする「疑頼論」が取り沙汰されている。頼氏はこの2つの論に対し、いずれも「中国の宣伝」だとの見方を示し、台湾と米国の関係を分断させ、台湾社会に誤った認知を生み出し、来年の選挙に影響を与えるのが狙いだと批判した。
また、米国の台湾に対する支持やインド太平洋の平和と安定を守る決意には疑いの余地がないと述べた。
頼氏は今回のパラグアイ訪問に際し、往路で米ニューヨークに立ち寄った。復路では米サンフランシスコを経由し、18日に帰国する。
(葉素萍/編集:名切千絵)