2023-08-19 経済

福島・飯舘村で元グラドル起業に苦悩しま~す!経営とは?地域とは?泣くヒマもなく台中へGo!【ちひろの細腕奮闘記】③

© 福島産の食をPRした国際食品展のブース前で仲間たちと=2023年7月、台中市(筆者提供)

注目ポイント

現役早大生グラビアアイドルとしてデビューし、台湾にも活動の場を広げ、このほど現住人口約1500人という福島県相馬郡飯舘村に移住を決行した峯岸ちひろさん。東日本大震災被災地と台湾を結び付ける実業家兼タレントとして本格的な活動に乗り出したところ、課題山積の苦悩の日々に…。それでも福島・東北の食品を台湾でアピールしようと、立ち上げたばかりの株式会社サクラ・シスターズ(桜花妹有限公司)の仲間らとに台湾・台中の国際食品展に乗り込みました。果たして地場産食品の魅力を発信できたのか。直面する課題はどう乗り越えるのか?細腕チャレンジの最新状況です。

地元メディアの取材相次ぐも本業の課題は山積み

皆さん残暑お見舞い申し上げます。お待たせしました。実はこのところ悩みに悩みすぎて、第3回のアップが少し遅くなってしまいました。

おかげさまでこの企画などを通じ、私のチャレンジはどうやらそれなりに注目されるようになったようで、地元紙「福島民友」や「福島中央テレビ」、また月刊経済誌「ふくしま財界」などでも飯舘村を拠点とする私の台湾へ向けた取り組みを大きく取り上げていただきました。こうした地元メディアの応援は、私にとって大きな励みになりました。

飯舘村でのチャレンジは地元メディアで相次いで紹介された=2023年8月1日配信の福島民友新聞(みんゆうNET)より

報道を見てくださった知人をはじめ、まったく見知らぬ方たちからも激励の声が寄せられ、本当に心強い限りです。

でも一方で、少人数体制で会社を運営することにはいまだに慣れず、なかなか苦労します。また「売れる福島のコンテンツ作り」や「流通の確保」「PR方法」などにおいても課題は山積みで、本当に悩みが尽きない毎日なのです。

 

それでも飾った初陣!舞台は台湾第2都市・台中

とはいえ、ちひろは理屈よりも行動あるのみ!

先月7月7日から10日まで、台湾第2の都市・台中市で開催された国際食品展TCFB 2023- Taichung Int’l Tea, Coffee and Bakery Showに、福島産業振興センターの公募による「ふくしま産業応援ファンド」を活用し、福島の飲食物品のPR活動に参加してまいりました。

国際食品展に出展したサクラ・シスターズのブース内で「福島県産ももポテトチップ」などを手に=2023年7月、台中市(筆者提供)

わが株式会社サクラ・シスターズの出店ブース「櫻花姊妹食品Sakura Sisters Foods」で紹介するために今回厳選して持って行った地場産品は、主に福島産の日本酒とおつまみと酒器をセットにした「日本酒セット」、福島など東北6県(青森・岩手・宮城・秋田・山形・福島)+2県(千葉・茨城)の美味しい加工品を1つに集めた「東北アソートセット」、また独自で企画した3種の異なる品種のじゃがいもを用いた「カラフル・ポテトチップス」などです。

私も浴衣姿になって台湾の皆さんにおもいっきりPRしてきました。

印象的だったのは、世界的な日本酒ブームのなか、そのさきがけ的存在の台湾での日本酒人気はやはりとても根強かったということです。

特に鈴木酒造店の「壽」(寿)が大人気でした。元は福島県双葉郡浪江町にあった酒蔵で、現在は山形県長井市の長井蔵で醸しています。台中は暑くて湿度も高いせいか、現地の皆さんには「壽」のさっぱりしたテイストが特に気に入られたようです。

また、お酒のアテとして南相馬市「みそ漬処香の蔵」の味噌チーズなどもたくさん持参したのですが、これまたアッという間になくなってしまいました。

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