2023-08-16 観光

鉄道ファン必見!SL、扇形庫、転車台、肉圓―台湾で唯一現存している彰化扇形庫―

© 筆者提供 彰化扇形庫

注目ポイント

台湾で1922年に作られた扇形庫(せんけいこ)。蒸気機関車やディーゼル機関車の向きを変える転車台、点検・整備・修理をする扇形車庫がそのまま残っていて、尚且つ現役で使われている彰化扇形庫に行ってきました。蒸気機関車CK124や電気、ディーゼル機関車などはすごい迫力でした。子供向けの小さなテーマパークも隣接されており、鉄道模型や鉄道関連グッズ、機関車キーホルダー、コースターなどお土産も豊富で充実していました。2022年4月には彰化扇形庫設立100周年セレモニーが盛大に行われました。

彰化扇形庫は100年以上の歴史

台北から彰化まで在来線で一時間半、彰化駅から徒歩10分で扇形庫に着きます。

扇形庫、英語ではRoundhouseと言い、転車台を中心にして建てられた扇形の格納庫で、前後の区別がある蒸気機関車(SL)の方向転換、点検、修理などを行う場でした。彰化扇形庫は1922年(大正11年)に建てられました。CK124蒸気機関車や現役のディーゼル機関車を間近で見ることができます。また、敷地内には10mくらいの高さの見物台が設けられていて、ここから転車台や扇形庫などが一望できます。インスタ映えを狙って写真を撮りたい人にとって絶好の撮影場所です。

扇形庫を一望できる見物台
扇形庫に鎮座するCK124

台湾の扇形庫は彰化の他に、台北、新竹、高雄、嘉義の計五カ所に建てられましたが、彰化以外の四カ所は30年くらい前に解体され、彰化扇形庫が台湾で唯一現存する扇形庫となりました。

扇形庫と転車台

日本には扇形庫がまだ12カ所ありますが、そのうちの一つ、大分県の豊後森機関庫と、2019年暮れに姉妹提携を締結しました。扇形庫はアメリカやポーランドにもありますが、世界的に見ても指折り数えるくらいしか残っていません。動力車の電化やディーゼル化などでSLが次第に姿を消し、同時に扇形庫の老朽化も進み、扇形庫はその数を減らしていきました。今現役で使用されているのは日本で五カ所、台湾ではこの彰化扇形庫一か所だけです。

彰化扇形庫は落成からちょうど100年目にあたる去年4月22日、国定古蹟への昇格が決まり、扇形庫内で盛大な祝賀セレモニーが行われました。


子供向けSLパークが隣接

彰化扇形庫の隣に戸羽機関車園区という小さなパークがあります。入場料は無料です。テーマは蒸気機関車で、園内を一周するミニSLは行列ができていました。小さいお子様連れの方は、このパークで遊びながらラムネを飲んだりお土産屋で記念品を買ったりした後で、扇形庫に行くのもいいかもしれません。

戸羽機関車園区でのミニSL
お土産ショップの扇形庫模型

 

肉圓は彰化発祥

扇形庫でSLを見たり、転車台の写真を撮ったりした筆者は、はしゃぎ過ぎて空腹を覚えたので、近くで腹ごしらえをすることにしました。わたしたちが紹介されたのは阿三肉圓と言う店です。扇形庫を出て、東に向かって炎天下の中を10分くらい歩きました。すでに長蛇の列です。30分くらい待って店に入ることができました。

B級グルメのキング「阿三肉圓」、トロフィーの数々
「阿三肉圓」

彰化はこの肉圓発祥の地で、彰化市、北斗、員林、鹿港などは特色ある肉圓で有名です。肉圓の外皮はサツマイモ粉、片栗粉、米粉、タピオカ粉でできており、具は主に豚肉、タケノコ、椎茸で、ニンニクやコリアンダーを使った醬油ベースの甘じょっぱいたれをかけて食べます。鹿港媽祖廟前の肉圓の皮はモチモチしていますが、阿三の皮はパリパリしています。パリパリの肉圓は初めて食べました。アツアツで汗がどっと出てきましたが、汗なんてなんのその、あっという間に平らげてしまいました。

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