注目ポイント
台湾の鴻海(フォックスコン)は、タイの国家エネルギーグループ(PTT)傘下のアルン・プラス(ARUN PLUS)との合弁会社HORIZON PLUS設立など、東南アジア諸国における事業展開を進めており、地域の2024年電気自動車量産目標達成に向けて重要な一歩を踏み出した
このように北東アジアの事業を見ていると、グループの重心は、もはや北東アジアにないことが浮き彫りになっている。Nikkei Asiaが報じたところでは、鴻海傘下のシャープはパネル事業の低迷で赤字に陥っており、鴻海は3カ月以内に事業改善計画を提出するよう強く求めている。
シャープが今年第1四半期の財務報告で6年ぶりに損失を計上したことで、親会社の鴻海は173億台湾ドルの営業外損失を計上し、経営陣にとって頭が痛い問題となった。
鴻海は、北東アジアから東南アジアに軸足を移すほか、産業戦略としてパネルから電気自動車や半導体などの分野により多くの経営リソースを投入する方向に舵を切ったとみられる。