注目ポイント
台湾では旧歴の7月1日から30日までを「鬼月(グェユエ)」と言って、先祖があの世から帰ってくる季節である。今年のカレンダーでいうと、8月16日から9月14日までである。鬼月には日本のお盆と同じように、先祖にお供え物をして供養したり、お墓掃除をしたりする。鬼月にはやってはいけない禁忌がたくさんあり、今でもお年寄りを中心に、鬼月のしきたりを守っている人が多い。また、旧歴7月15日(8月30日)は中元節で、台湾各地でお祭りやイベントが催される。今回は鬼月のタブーやイベントについて紹介しよう。
17・夜、写真を撮る
18・フルネームを呼ばれて振り返る
19・病院に行く
20・不動産を買う
台湾各地でイベント目白押し
無病息災・家内安全を祈って、鬼月には台湾各地で様々なイベントや祭りが催される。そして7月15日の中元節にクライマックスを迎える。約一か月間にも及ぶ基隆市主催の「鶏籠中元祭」(鶏籠の発音はチーロンで、基隆(チールン)の地名の由来)は、旧暦7月14日には家やお寺の形をした灯篭を海に流す放水燈(灯篭流し、又は精霊流し)や、今では宜蘭県頭城と屏東県恆春の二か所でしか見られなくなったが、「搶孤」も世界中から観光客が訪れる大きな祭りである。「搶孤」とは、油をたっぷり塗った棒をよじ登り、先端にある旗を一番先に取ったものが勝ちという行事である。

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中元節の行事はこれ以外にも台湾各地にあって、それぞれ情熱、風情、伝統が肌で感じられる。
来週の水曜日、あの世の門がいよいよ開く。
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