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日本統治下にあった台湾から夏の甲子園大会に出場し準優勝した嘉義農林学校野球部の実話を基にした日本のミュージカル「KANO ~1931 甲子園まで2000キロ~」に期間限定で台湾人キャストが出演している。

(台北中央社)日本統治下にあった台湾から夏の甲子園大会に出場し準優勝した嘉義農林学校野球部の実話を基にした日本のミュージカル「KANO ~1931 甲子園まで2000キロ~」に期間限定で台湾人キャストが出演している。ヒロインを務めたキミ(陳希瑀)は観客の熱気に「とても感動した」と語った。
愛媛県の「坊っちゃん劇場」で上演中の同ミュージカル。日本と台湾の野球交流100周年を記念した作品で、台湾人キャストが出演する「台湾スペシャルステージ」が4日に初演を迎えた。
キミは、嘉義農林の監督だった近藤兵太郎の娘「花子」役。上演中、ほぼ満席となった客席から音楽に合わせて手拍子が響いたことに感動し、「心が揺さぶられた」と興奮した様子で振り返った。
キミ以外に、漢人の野球部員「林明訓」をショウ・セイキン(鍾政均)が、台湾原住民(先住民)部員の母親「サンミ」をエリカ・チャン(江明娟)が演じている。
台湾で映画「KANO」(2014年)のプロデューサーを務めた映画監督、ウェイ・ダーション(魏徳聖)氏も訪日し、同作を鑑賞した。3人の日本語での演技を絶賛し、特にストーリーに合わせて歌うソロに感動して何度も涙を流しそうになったと話した。
スペシャルステージは15日まで。
(葉冠吟/編集:楊千慧)