注目ポイント
最近、人工知能(AI)産業が市場の注目の的となっているが、サウジアラビア王国が近年、政府主導でAI産業の発展に成功し、その最大のパートナーのひとつが台湾の鴻海であることを知らない人も多い。
注目すべきは、CeerがEVの設計、製造、販売まで一連のサービスを提供することだ。鴻海によると、Ceerは、電子・電気アーキテクチャーに加え、BMWが供与するライセンス技術を使用してEVを開発し、スマート・キャビン、スマート・ゲート、自動運転支援技術の分野でも協力する。 将来的にはすべての車両がサウジアラビアで設計・製造され、2025年に発売される予定だ。 鴻海は、サウジアラビアとその周辺地域でEVを主流製品にすることを目指している。
AIはEVの自動運転システムと密接な関係があるため、鴻海がPIFのルートを通じて関連AI産業からの受注をさらに確保できれば、中東のマーケット開拓や最近注目されているAI産業への参入につながるだろう。
最後に、鴻海は2022年から台湾マイクロソフトと協力し、クラウドネイティブ技術の開発、ハイブリッドオフィスの設立、基幹システム上のクラウドの世界展開という3大戦略を進める予定だ。
更に鴻海は、傘下の鴻海研究院がマイクロソフトのクラウドサービスMicrosoft Azureの高速コンピューティング能力を活用することで、自動運転車とデジタルヘルスケア産業を拡大するための数々のブレークスルーを実現したと明かした。