注目ポイント
7月1日、台北アリーナで開催された第34回金曲獎(Golden Melody Awards)。台湾のグラミー賞と呼ばれ、中華圏で最大規模の音楽の祭典を、台湾の音楽シーンを追い続けるラジオDJの竹内将子さんが初取材。今年注目のアーティストや、知られざるバックステージの様子をレポートしてくれました。
今年の金曲獎はアルバム、シングルなど合わせて2万4604件と過去最多の応募があり、3カ月の審査によって選ばれた169の候補作から各賞の発表が行われました。

© GMA(台視)
毎年、自宅でYouTube配信を楽しみに見ていたけれど、今年は取材陣として初めて現地入り。すごい数のメディアに圧倒され、ちょっと緊張しながらの初参加です。事前に「深い色の服とサンダル禁止令」が出ていたのが少し気になっていたけれど、アロハシャツや大きなキャラクターのプリントものを着た人の姿も見られてちょっと安心(笑)。
会場に入り、さぁ、何からスタートかしら?とドキドキしていたら、何やら周りが騒がしくなり……なんと、スタッフ&関係者へのお弁当の配給が始まっていました!

思わぬかたちでしっかりと腹ごしらえを終え、まずはレッドカーペットから取材をスタート! ファッション系のメディアが多く集まっていたようで、音楽のことより衣装や髪型、メイクへの質問が飛び交っていました。
初めは取材陣の最前列にいたはずの私も、気が付けば囲みの外にいるほどの勢いと熱気で、途中からは流れに身を任せることに……(笑)。それでも、SSWの持修(Chih Siou)にインタビューを試みると、その日の朝に超レアなポケモンカードを手に入れた経緯を実物を見せながら話してくれて、「日本のファンに向けて一言!」という私の声がけに「日本の友達に一言!」とおうむ返し。記者たちを和ませ、Vogue Taiwanなど多くのメディアから「同じように言ってほしい!」とリクエストが飛び交っていました。
今年の金曲獎で気になったアーティストは?
さて、今年の金曲獎で気になったアーティストの筆頭に挙げたいのが、レッドカーペットから注目を集めていた洪佩瑜(ホン・ペイユー)。真っ白なダボッとしたパンツスーツ姿に、カチッとまとめた長い黒髪がとても印象的で、最優秀新人賞の受賞スピーチでは、自身のファーストライブではじめて作成したというトートバッグを手にしながら受賞の喜びを伝えていました!
レッドカーペットでは左手に水晶のような小さな石を持っていたようだし、トートバッグも彼女にとってはお守り的な存在なのかもしれません。

© GMA(台視)
洪佩瑜つながりで紹介したいのが、最優秀作曲家賞に選ばれた徐佳瑩(ララ・スー)。洪佩瑜のアルバムのために書いた曲「不在一起就不會分開」の受賞で、長く続けてきた彼女の作曲活動が認められたと、舞台下で二人が涙を流しながら喜び合っていた光景には私もグッと来るものがありました。

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