注目ポイント
台湾の総統選に最大野党・国民党から出馬する侯友宜新北市長が31日、日本に向けて出発した。今回の訪日を通じて友情を引き続き深化させたいとの考えを示した。

(台北中央社)来年1月に投開票される総統選に最大野党・国民党から出馬する侯友宜(こうゆうぎ)新北市長が31日、日本に向けて出発した。台北松山空港で報道陣の取材に応じ、台湾と日本間には緊密な友情関係が結ばれているとした上で、今回の訪日を通じて友情を引き続き深化させたいとの考えを示した。
同党の総統選候補が訪日するのは、2007年の馬英九(ばえいきゅう)氏以来となる。党の公認候補として侯氏が正式に指名された23日の党大会後、最初の訪問先に日本を選ぶことで台日関係に対する重視を示すという。
3日間滞在し、国会議員や華僑との面会、日本の対台湾窓口機関、日本台湾交流協会への訪問の他、日本メディアのインタビューなどが予定されている。

侯氏は報道陣に対し、日本は台湾と民間交流があるだけでなく、アジア太平洋地域の秩序の安定にとって非常に重要な国だと指摘。日本との緊密な友好関係を維持し、共に「自由で開かれたインド太平洋」を構築できることに期待を寄せた。
また、中華民国が地域の平和と安定の維持に努め、台湾の民主主義と自由を守る決意があることを日本側により深く知ってもらうことが最も重要な目的だとも語った。
(王承中/編集:楊千慧)