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李登輝・台湾の元総統の生誕100周年を記念した関連書籍の出版イベントとシンポジウムが29日、台北で開催された。

(台北中央社)李登輝(りとうき)元総統の生誕100周年を記念した関連書籍の出版イベントとシンポジウムが29日、台北で開催された。出席した林佳竜(りんかりゅう)総統府秘書長は書籍について、多くの人に李氏が台湾を導いた時代のリーダーシップ哲学を知ってもらえるとした上で、台湾の全ての人が共有する資産だと語った。
イベントは国史館と李登輝基金会が共催。李氏の側近へのインタビュー集や学術討論を通じて李氏をしのび、台湾の民主主義発展を振り返った。
林氏は、李登輝政権時代の民主主義の発展を思い返すことで、社会は台湾の現状を省みられると強調。3度の政権交代で台湾の民主主義は粘り強くなったとしながらも、さらに改善の余地があるとの認識を示した。
また台湾がいかに「台湾人の台湾」から「世界の台湾」に向けて歩み続け、華人の世界で民主主義の道を切り開くかは、李氏が各界に残した課題だと指摘。皆で手を携えて努力し、より良い台湾を目指したいと期待を寄せた。
(呉昇鴻/編集:齊藤啓介)