2023-07-30 政治・国際

李登輝元総統の関連書籍出版 総統府秘書長「台湾の資産」

注目ポイント

李登輝・台湾の元総統の生誕100周年を記念した関連書籍の出版イベントとシンポジウムが29日、台北で開催された。

台北で29日、李登輝元総統の生誕100周年を記念した関連書籍の出版イベントとシンポジウムが開かれた(国史館提供)

(台北中央社)李登輝(りとうき)元総統の生誕100周年を記念した関連書籍の出版イベントとシンポジウムが29日、台北で開催された。出席した林佳竜(りんかりゅう)総統府秘書長は書籍について、多くの人に李氏が台湾を導いた時代のリーダーシップ哲学を知ってもらえるとした上で、台湾の全ての人が共有する資産だと語った。

イベントは国史館と李登輝基金会が共催。李氏の側近へのインタビュー集や学術討論を通じて李氏をしのび、台湾の民主主義発展を振り返った。

林氏は、李登輝政権時代の民主主義の発展を思い返すことで、社会は台湾の現状を省みられると強調。3度の政権交代で台湾の民主主義は粘り強くなったとしながらも、さらに改善の余地があるとの認識を示した。

また台湾がいかに「台湾人の台湾」から「世界の台湾」に向けて歩み続け、華人の世界で民主主義の道を切り開くかは、李氏が各界に残した課題だと指摘。皆で手を携えて努力し、より良い台湾を目指したいと期待を寄せた。

(呉昇鴻/編集:齊藤啓介)

 

 

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