2023-07-28 ライフ

台湾の東洋医学体験で日本人観光客が知っておくべきポイント

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注目ポイント

東洋医学が日常的な健康管理や病気治療に広く利用されている台湾。風邪や体調不良の際に漢方や鍼灸を利用したり、日頃から気功や太極拳といった健康法を実践していることも珍しくない。ただし、観光客が興味本位で東洋医学を体験しようとすると、思わぬトラブルを招きかねない。中国語に精通した人に協力を仰いだり、一度や二度の体験では効果は実感できないと理解することが肝要だ。

こんにちは、台湾大好きライターの津山です。今回は台湾で広く普及している伝統的な東洋医学についてご紹介します。

漢方や鍼灸、経路マッサージなど、東洋医学の理論や施術は、多くの台湾人にとって日常生活の一部。自分や家族の健康を守るために、その知恵を日々活用しています。

観光で訪れた台湾で、東洋医学の施術を受けてみたいと考える方もいるでしょう。筆者も何度か友人の付き添いをしましたが、いくつかの注意点を理解しておかないと、思ったような効果が得られなかったり、思わぬトラブルが起こる可能性もあります。

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台湾で施術を受ける際の注意点3つ

日本人が台湾で東洋医学の施術を受ける際に注意するべきことは大きく3つ。言語の壁の問題や、東洋医学への理解が挙げられます。

注意点1. 言語の壁

台湾で東洋医学を体験する際、最初に立ちはだかるのが言葉の壁です。多くの治療院は小規模で、英語や日本語が通じないことが少なくありません。

スマホの翻訳アプリも便利ですが、専門的な医療用語の翻訳精度はそこまで高くなく、もし自分の体調がうまく説明できなかったり、先生のアドバイスがちゃんと聞き取れなかったりすると、期待していた効果を得られないリスクがあります。実際、筆者の友人もマッサージを受けた結果、症状が悪化したと本人が感じたことがありました。

日本語が通じるところを見つけられればベストですが、難しい場合は、中国語に精通した人に同行してもらうか、事前に自分の状況を中国語に翻訳して紙に印刷しておくことをおすすめします。どうしても行きたい治療院があるなら、通訳ができるツアーガイドを雇うのもよいでしょう。

注意点2. 東洋医学の施術への理解

東洋医学は一定期間の継続治療が必要なケースが多々あります。たとえば、漢方は1ヶ月飲み続けてやっと体質改善につながることが多く、きちんと継続しなければ効果を実感できないことがほとんどです。

鍼灸やマッサージも同様ですから、短期間の旅行でそれらを体験しても改善効果はあまり期待できないと理解した上で、「雰囲気を楽しむ」くらいの気持ちで受けてみるのがよいでしょう。ちなみに、筆者も漢方の味になじめず、何度も途中でやめてしまった経験があります…。

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注意点3. 予約の取り方

台湾で東洋医学を施術してくれるところはたくさんありますが、人気の先生やクリニックは予約がすぐに取れないことがあるため、遅くとも1ヶ月前までには行きたい場所を決めて連絡しておきましょう。

私を含め、現地の台湾人は、友人からの口コミで紹介された場所に行くことが多いのですが、口コミで評判がいいところは当然人気もあり、1ヶ月以上予約が取れないことがよくあるからです。

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