注目ポイント
中国は先週、地下資源を探索するため、中国南西部の四川盆地で地殻の奥深くまで掘る超深度ボーリング孔の掘削を開始した。穴は最終的に地下1万520メートルに達する。この地域は天然ガス生産の主要地域で、天然ガスの埋蔵量を算出することが狙いだという。
世界第2位の経済大国であり、世界最大の炭素排出国である中国は、膨大なエネルギー需要を抱えている。習主席は、将来のエネルギー安全保障を国家安全保障の優先事項と宣言した。
米CNNによると、実際に中国は再生可能エネルギーの世界的リーダーとなったと指摘。最近の報告書によると、中国は風力と太陽光エネルギーの生産能力を倍増させ、2030年のクリーンエネルギー目標を5年前倒しで達成する軌道に乗っているという。だが、その反面、中国は地球温暖化を引き起こす世界最大の汚染国でもあり、石炭生産を増加させている。米国は中国に次いで世界2位の炭素排出国だ。
米国のジョン・ケリー気候変動特使は先週、北京を訪れ、中国当局者らと会談。気候危機に立ち向かうためのより迅速な行動を呼びかけた。
ケリー氏との会談は避けたが、同氏の訪問中、習氏は環境保護に関する全国会議で中国の炭素排出量は2030年までにピークに達し、60年までにはカーボンニュートラルを達成するという二酸化炭素目標に対する中国のコミットメントは「揺るぎない」と誓った。
「ただし、この目標を達成するための道筋、方法、ペース、強度は自分たちで決定すべきであり、他人に影響されることは決してない」と習氏は強調した。
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