2023-07-19 政治・国際

AIT独立記念日レセプションに頼清徳 副総統ら台湾総統選候補者が出席   蔡英文総統:次期総統が誰になろうとも台湾と米国の関係を引き続き深化させるだろう

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注目ポイント

AIT(米国在台湾協会)は今月6日、アメリカ独立記念日祝賀レセプションを開催し、蔡英文総統のほか、頼清徳副総統、侯友宜新北市長、柯文哲民衆党主席も出席し、3陣営の総統候補が珍しく合同で登場した。 蔡英文総統はスピーチで3候補に敬意を表し、「次期総統が誰になろうと、台湾と米国のパートナーシップは深化し続ける」と強調。AIT台北事務所のオウドカーク所長は、蔡英文総統の任期が来年に迫った今、"就任当初より更に素晴らしい台湾を目にするだろう"と述べた。

AIT(米国在台湾協会)は、今年で247周年となる7月4日のアメリカ独立記念日を祝い、グランドハイアット台北で祝賀レセプションを開催した。レセプションには、蔡英文総統のほか、頼清徳副総統、侯友宜新北市長、柯文哲民衆党主席も出席した。 民進党、国民党、民衆党の総統選候補者が揃って出席したことになる。蔡総統は祝辞の中で、3候補者に敬意を表すとともに「次期台湾総統が誰になろうとも、台湾と米国の関係を引き続き深化させるだろう」と強調した。またサンドラ・オウドカークAIT台北事務所長は来年任期が終了する蔡総統を労い「あなたが総統に就任した時​​よりも更に素晴らしい台湾を目にするだろう」と述べた。

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AITが開催したアメリカ独立記念日祝賀レセプションに出席した侯友宜新北市長(右)。

蔡総統が総統就任後にアメリカ独立記念日祝賀レセプションに出席するのは初めてで、総統選候補者3人が揃ってAITの活動に出席するのも初めてである。蔡総統は祝辞の中で、米国は往事に台湾の民主主義追求を支持しただけでなく、以後台湾政治史のあらゆる重大な局面で台湾を支援してきたと述べた上で、AIT台北事務所のサンドラ・オウドカーク所長に感謝の意を表し、オウドカーク所長が就任以来2年間、台湾の素晴らしいパートナーであり友人であり、オウドカーク所長の任期が長く続くことを期待している」と讃えた。

更に蔡総統は、総統就任以来、米国政府から数え切れないほどの代表団の訪問を迎えたが、そのすべての人々が台湾の民主主義と台湾国民への揺るぎない支持を表明していると述べた。また「米台貿易イニシアチブ」第1段階の協定に署名が行われたことにも触れ、台湾と米国の貿易関係は従来に比べて実質的かつ強固になり、台米間相互の投資もかつてない速度で増加し、世界に向けた信頼性と安全性の高いサプライチェーンの提供に貢献していると評価した。

蔡総統は、過去7年間台湾と米国は多くの協力を行い、目覚ましい成果を上げてきたと

重ねて強調し「台湾の次期総統が誰になろうとも台湾と米国の関係を引き続き深化させるだろう」、「ここに出席している総統候補者たちは、ためらうことなく私の見解に同意するだろう」と言い、3人の候補者を笑顔で見つめ「手を挙げますか?YESと言いましょう!」と呼びかけ、聴衆を沸かせた。

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7月6日、アメリカ独立記念日の祝賀レセプションで乾杯する蔡英文総統(左)とサンドラ・オウドカークAIT台北事務所長(右)

 

サンドラ・オウドカークAIT台北事務所長:来年は更に素晴らしい台湾を目にするだろう

オウドカーク所長も特別に中国語でスピーチを行い「所長就任以来2年間、米台関係の強化・拡大に向けて蔡英文氏と協力できたことを大変光栄に思う」、 「米国は、地政学的リスクのある状況下で、蔡総統が安定したリーダーシップを発揮していることを高く評価している。蔡総統の任期は来年に終了するが、就任当初より更に素晴らしい台湾を目にするだろう」と蔡総統を讃えた。今年の米台関係はこれまで以上に良好で、貿易は2022年と比較して20%増加し、6月には「米台貿易イニシアチブ」第1段階の協定に署名が行われた。

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