注目ポイント
中国の軍用機が台湾周辺を延べ38機飛行し、うち32機が台湾海峡の暗黙ラインである「中間線」を越えたり、空域に進入したりしたことが、台湾国防部の発表で明らかになった。また、中国の軍艦9隻の活動も確認されている。台湾国軍は厳密な監視や対応をしている。

(台北中央社)国防部(国防省)は12日、同日午前6時までの24時間に中国の軍用機延べ38機が台湾周辺を飛行しているのを確認したと発表した。うち延べ32機は台湾海峡の暗黙ラインである「中間線」を台湾側に越えたり、台湾南西と東部の空域に進入したりした。台湾周辺の海域では中国の軍艦延べ9隻の活動も確認したという。
空軍が発表した資料によれば、中間線を越えたり、台湾の南西や南東の空域を飛行したりしたのは、戦闘機「スホイ30」6機、「殲16」6機、「殲10」10機、無人機「BZK005」1機、対潜哨戒機「運8」2機、電子妨害機「運8」1機、爆撃機「轟6」4機、早期警戒機「空警500」1機、対潜ヘリコプター「直9」1機。
国防部は11日、中国軍の動向について、台湾南東で空・海軍による合同訓練を行っていると説明。国軍では軍用機や軍艦、沿岸部に設置しているミサイルシステムなどで厳密な監視や対応をしていると明らかにした。
(游凱翔/編集:齊藤啓介)