注目ポイント
フォードだけでなく、GMを含む自動車メーカーが、電気自動車の激しい値下げに立ち向かうため、中国のバッテリーメーカーと協力することを計画しているという噂もある。 米下院の4人の議員は今後、フォードのジム・ファーリーCEOとGMのメアリー・バーラCEOに会い、サプライチェーンにおける中国への依存を減らすよう要求する予定だ。
実際、BYDをはじめとする中国の電気自動車メーカーは予想以上に急成長している。今年1月には、いち早く日本に販売店をオープンした。
「日経アジア」によると、5月中旬までの時点で365台を受注したという。BYDは日本では1車種しか販売しておらず、関東と関西では5店舗しかなかったが、今年はさらに2車種が追加され、2025年には店舗数が100店舗に増える見通しだ。
報道によると、BYDは主にインターネット販売方式を採用するテスラや韓国メーカーとは異なり、販売店でユーザーが実際に見たり、触ったり、試乗してもらうことでメイドインチャイナの品質の良さを実感して欲しいと語っており、品質についてはかなり自信を持っているようだ。
パワーバッテリーが中国に握られていること以外にも、市場には大きな課題がある。
英フィナンシャル・タイムズ紙は、伝統的な自動車メーカーはエンジンからバッテリー、ソフトウェアに至るまで、ますます多くの投資を必要としているが、主要市場は侵食されていると指摘した。10年前、フォードは中国市場で6番目に大きな自動車メーカーだったが、今では20番目に近いところまで落ちている。
この苦境に対し、ジム・ファーレイCEOは、コスト削減がフォードの最重要課題であると繰り返し発言しており、米社会は伝統的な自動車メーカーがこの難局からいかに脱却するのかを注視している。