2023-07-06 政治・国際

屏東で「スティンガー」実弾射撃訓練 戦力示す/台湾

注目ポイント

台湾の国軍が、南部の屏東県で地対空ミサイル「スティンガー」の実弾射撃訓練を行った。ウクライナでの利用が高い参考の価値があるとされ、初めての射撃に参加した隊員もいた。また、今月末には定例演習「漢光39号」の実動演習が行われる予定。

屏東で「スティンガー」実弾射撃訓練 戦力示す 台湾

(台北中央社)国軍は4日、南部・屏東県の九棚大砂漠で地対空ミサイル「スティンガー」の実弾射撃訓練を行い、戦力を示した。

ロシア・ウクライナ戦争勃発以来、ウクライナはスティンガーや対戦車ミサイル「トウ」(TOW)、携行式対戦車ミサイル「ジャベリン」などの軍備で非対称戦力を発揮し、ロシア軍の侵攻に対抗している。国軍はこれらのミサイルをかねてから保持しており、ウクライナでの利用は台湾にとっては高い参考の価値がある。

この日の訓練は「神弓演習」と名付けられ、2連装スティンガーシステムやアベンジャー防空システムが用いられた。

砲兵訓練指揮部の陳郁文主任教官によれば、訓練には初めてスティンガーの実弾射撃を行う隊員が参加した。射撃の経験を積ませるのが主な目的だとしている。

国軍は3日にも屏東県内で「TOW2A」の発射訓練を実施。今月末には定例演習「漢光39号」の実動演習を行う。

(游凱翔/編集:名切千絵)

 

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