2023-07-02 ライフ

「アジアのベストレストラン50」2023年版が発表!MUMEが台湾で唯一のレストランとしてランクイン

© Photo Credit:MUME

注目ポイント

2023年の「アジアのベストレストラン50」は、2019年の新型コロナウイルス蔓延以降、初めて関係者を集めての授賞式となり、受賞シェフや美食家、メディア関係者たちが出席し注目を集めた。


(編集・古家萱)

飲食業界で重要な「アジアベストレストラン50」の授賞式が先ごろ、シンガポールで開催された。2019年の新型コロナウィルスのパンデミック以来、初めて関係者を集めての授賞式となった。式には受賞シェフや美食家、メディア関係者たちが多数集まり注目を集めた。


台湾からは計4つのレストランがトップ100にランクイン

2023年のアジアベストレストラン50の正式発表に先立ち3月半ば、51位から100位までのレストランのリストが発表された。その中で、57位の「Logy」、87位の「足立壽司」、96位の「Liberté」と、台湾からは3軒のレストランがランクインした。日本人シェフ田原諒悟による「Logy」は、2019年にミシュラン1つ星を獲得し、2020年から2022年まで連続して2つ星を獲得し、とても人気のレストランとなっている。


そして足立浩正氏による日本料理屋「足立壽司」は「台北で最も予約の取れない日本食レストラン」と言われている。もともとは常連客しか行けない会員制だったが、2021年に初めて一般予約が開放された。しかし、夕食の提供は1日1回転のみ、入店できるのは最大12名までというルールがあるため、多くの人はたとえ大金を持っていても食事にありつけないのだ。今回も上位にランクインしたことで、今後さらに予約競争が激しくなることが想像できる。

高雄にある「Liberté」は、このリストの中で唯一、台北にない台湾料理店だ。武田健志シェフは、2022年に初めて高雄でミシュランの1つ星を獲得した。レストランで提供される料理は、店名であるフランス語で「自由」を意味する言葉そのものだ。肩肘張らずに、既成概念にとらわれない方法で提供される。台湾の伝統料理である千層のパイスープにインスパイアされたスープもある。

そして「アジアのベストレストラン50」で、林泉シェフが率いる「MUME」は台湾のベスト・レストランとして45位に選ばれた。過去にMUMEは3年連続でミシュランの1つ星を獲得し、昨年の「アジアのベストレストラン50」ではサステナビリティ・アワードを受賞し、地元の食材を限りない創造性でアピールし続ける料理のスタイルは、多くの美食家たちに認められている。

林泉シェフはインスタグラムの中でこう投稿した。「MUMEの基本コンセプトは "生産から食卓まで "です。私たちは地方の漁港や村を訪れ、小規模農家と契約を結び、料理で使うのは全て旬の有機食材です。この土地の恵みのおかげで、私たちは料理を通して台湾の食文化をお客様にご案内することができるのです」。

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