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台湾の映画賞「ゴールデン・ホース・アワード」の主催者である台北金馬実行委員会は、俳優のブリジット・リンさんと映画監督のチェン・クンホウさんに生涯功労賞を授与することを発表した。第60回授賞式は11月25日に台北市で開催される。

(台北中央社)台湾の映画賞「ゴールデン・ホース・アワード」(金馬奨)を主催する台北金馬実行委員会は23日、生涯功労賞を俳優のブリジット・リン(林青霞)さんと映画監督のチェン・クンホウ(陳坤厚)さんに贈ると発表した。第60回授賞式は11月25日に台北市内で開かれる。
リンさんは1973年に「窓の外」で映画デビュー。その後、数々の恋愛映画に出演し、トップスターにのし上がった。80年代には香港映画に精力的に出演。90年に香港映画「レッドダスト」で金馬奨主演女優賞を受賞した。その後、ウォン・カーウァイ(王家衛)監督の「恋する惑星」や「楽園の瑕」にも出演し、俳優としてさらなる飛躍を遂げた。近年は執筆活動に仕事の重心を置いている。
実行委員会は「スターから主演女優賞受賞まで、演技の豊かなエネルギーを発揮しただけでなく、さまざまなジャンルの作品の試練を経験した。スーパースターとして揺るぎない魅力は、まさに伝説だ」と評価した。

チェンさんは60年代にカメラマンとして映画の道に入った。助手から撮影監督にまで上り詰め、1980年代には映画監督も務めるようになった。「少年」(小畢的故事、1983年)で金馬奨監督賞を受賞した他、リー・シン(李行)監督の「汪洋中的一条船」(1978年)と自身がメガホンを取った「結婚」(1985年)で金馬奨撮影賞を2度獲得している。
実行委員会はチェンさんについて「さまざまな専門分野での活躍や映画ムーブメントの牽引のいずれにおいても類まれな貢献をした」と紹介した。
授賞式は台北市の国父記念館で開催される。
(王心妤/編集:名切千絵)