注目ポイント
台湾の鄭文燦行政院副院長が日本を訪問し、自民党の麻生太郎副総裁や鈴木馨祐・政務調査会副会長と面会した。29年ぶりの行政院副院長の訪日で、台湾と日本の経済・貿易交流や産業連携、台日関係の強化について話し合われた。

(台北中央社)鄭文燦(ていぶんさん)行政院副院長(副首相)が日本を訪問中であることが分かった。鄭氏が27日、フェイスブックで明らかにした。行政院副院長の訪日は1994年以来29年ぶり。
鄭氏はフェイスブックで、謝長廷(しゃちょうてい)駐日代表(大使に相当)と共に自民党の麻生太郎副総裁や鈴木馨祐・政務調査会副会長と面会したことを報告。台湾と日本の経済・貿易交流や産業連携、台日関係強化について深く意見を交わしたという。面会時の様子や麻生氏とのツーショット写真も併せて投稿された。
行政院(内閣)当局者によると、外交部(外務省)と経済部(経済省)は極秘で今回の訪日計画を進めていた。台湾の高官の訪日としては中華民国(台湾)と日本が1972年に国交を断絶して以降、昨年7月の頼清徳(らいせいとく)副総統に次いで2番目の高さとなる。行政院副院長の前回の訪日は李登輝(りとうき)政権下で、徐立徳(じょりつとく)行政院副院長(当時)が広島アジア競技大会に出席した。
(頼于榛/編集:名切千絵)