2023-06-25 ライフ

台湾映画リメーク「一秒先の彼」 主演の岡田将生が訪台「夢がかなった」/台湾

注目ポイント

台湾映画「1秒先の彼女」(消失的情人節)を日本でリメークした「1秒先の彼」が台北映画祭で上映されるのに合わせ、主演の岡田将生や山下敦弘監督、脚本の宮藤官九郎が訪台し、23日午後、台北市内で行われた記者会見に出席した。

左から映画「1秒先の彼」の山下敦弘監督、主演の岡田将生、脚本の宮藤官九郎

(台北中央社)台湾映画「1秒先の彼女」(消失的情人節)を日本でリメークした「1秒先の彼」が台北映画祭で上映されるのに合わせ、主演の岡田将生や山下敦弘監督、脚本の宮藤官九郎が訪台し、23日午後、台北市内で行われた記者会見に出席した。岡田は原作の台湾映画を見た際に「ぜひ台湾に来てみたい」と思っていたと明かし、「夢がかないました」と訪台を喜んだ。

「1秒先の彼」は何をするにも1秒早い郵便局員のハジメと、何でも1秒遅い大学7回生のレイカの2人の異なる視点から、「消えた1日」を描くラブストーリー。ハジメを岡田、レイカを清原果耶が演じる。同作は台湾でも注目を集め、映画祭で23日夜に行われるプレミア上映のチケット600枚は販売開始直後に売り切れた。原作はチェン・ユーシュン(陳玉勲)が監督・脚本を手掛けた。

日本版は原作とは男女の設定を反転させ、舞台を京都に移した。宮藤は原作でヒロインを演じたリー・ペイユー(李霈瑜)について「あんな女優さん、日本にいない」と絶賛。当初は設定を反転させない脚本を書いていたため、反転の構想が出た時には乗り気ではなかったものの、キャスティングで岡田の名前が出た際に「岡田くんだったらいけるんじゃないか。逆でも」とひらめき、「やっと重い腰を上げた」と脚本執筆時の裏話を明かした。

原作には台湾スイーツ「豆花」が重要な意味を持つ要素として登場する。今回の滞在中に豆花を食べる予定はあるか聞かれると、山下監督と宮藤は「食べたいって言ってました」と目を合わせながら言い、興味津々な様子をのぞかせた。だが3人はどういった食べ物なのかは知らないとのことで、通訳の女性が「甘い豆腐」と説明すると、不思議そうな表情をそろって浮かべていた。

岡田将生

岡田は一緒に仕事をしてみたい台湾の俳優や監督はいるかと質問されると、映画「ドライブ・マイ・カー」で台湾の俳優、ソニア・ユアン(袁子芸)と共演したことに触れ、「彼女(ソニア)の素晴らしさは一番知っているので、また台湾でご一緒できたらうれしいなと思っています」と話した。

同作で映画初出演となったセクシー男優のしみけんの起用理由を問う質問が台湾の記者から飛び出すと、山下監督が「なんで知ってるんですか」と驚いてみせる一幕もあった。

山下監督は最後に、「オリジナルとリメークの違いをより楽しんでもらえるのは台湾なのかなと思っているので、違いを含めて楽しんでもらえたら」と台湾の観客に呼びかけた。また、この後にチェン監督や原作のキャストに会う予定だと明かし、「それで今、ちょっと緊張しています」と話し、会場を和ませた。

⎯  続きを読む  ⎯

あわせて読みたい