注目ポイント
北朝鮮労働党の執行部は、先月行われた同国初の軍事偵察衛星打ち上げを「最も重大な失敗」と認識し、再挑戦することを宣言した。また、「強力な核兵器の増産実績」を継続して生み出す必要性を指摘し、核の増産方針を維持していることが鮮明になった。先週末に開催された朝鮮労働党の会議で発表されたもの。
また同通信は21日、ブリンケン米国務長官が今週訪中したことについて、米国がこれまでの対中国圧迫政策の失敗を認め、一転して関係改善を求めた「恥ずべき物乞い行脚」だと罵倒する記事を配信し、米中の接近をけん制した。
北朝鮮は米欧日韓と中露朝が対立する「新冷戦」が深まっているとの主張を強めている。国連安全保障理事会による北朝鮮への制裁強化が、中露の反対で実現しない状況を追い風に、弾道ミサイルなど核攻撃能力の向上を急いでおり、米中の緊張緩和は不利に働くと警戒しているもようだ。
記事は「国際問題評論家」による分析の体裁を取りながら、中国の反応もうかがっているとみられる。
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