2023-06-22 台湾

台北メトロ文湖線 一部座席を試験的に撤去 定員数約20人増加/台湾

注目ポイント

台北メトロは、文湖線の輸送力を増強するため、一部車両で優先席を除く座席を試験的に撤去した。1編成当たりの定員が約20人増加し、手すりやつり革の増設なども行われた。文湖線ではこれまでに車内改造や運行時間の延長が行われ、ラッシュ時には1時間当たり最大延べ千人分の輸送力増強が可能だと見込まれている。

台北メトロ文湖線 一部座席を試験的に撤去 定員数約20人増加 台湾(台北メトロ提供)

(台北中央社)台北メトロ(MRT)は20日、文湖線の輸送力を増強するため、一部車両で優先席を除く座席を試験的に撤去したと発表した。1編成当たりの定員が約20人増やせたとしている。

同社は、シンガポールや米ニューヨークなどの地下鉄事業者の例を参考に、フランス・マトラ製の一部列車を改造したと説明。すでに3編成が営業運転を始めたとしている。

これまでは1車両当たり20人分の座席があったが、4両編成のうち、混雑している中間車2両で優先席以外の12席と荷物置きを撤去した。これに合わせて手すりやつり革を増設した。

また先頭車両の座席数は変わらないが、出入り口付近の手すりの形状や位置を見直し、車いす利用者やベビーカー、スーツケースなどを利用する乗客の乗降を便利にした。

文湖線では、1月に別形式の車両で車内改造を完了させた他、2月に最短運転間隔での運行時間を延長するなどした。ラッシュ時には1時間当たり最大延べ千人分の輸送力増強が可能だと見込んでいる。

(陳昱婷/編集:齊藤啓介)

 

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