2023-06-18 観光

一杯に込められた思い―― 世界で愛される 台湾のドリンク 

注目ポイント

先頃、Googleは、タピオカティーを作るゲームを打ち出した。台湾生まれのこのドリンクは今では世界中で注目され、認知されている。台湾の街を歩けばいたるところにドリンクスタンドがあるが、どの店もそれぞれの特徴があり、一杯のドリンクに創意が結集している。台湾のハンドシェイクドリンクは、どのようにして生まれ、また世界へと進出したのだろう。

 

世界へ出ていく台湾のドリンク

香港やシンガポール、バンクーバーなど海外にも出店している春芳号では、海外に店舗を出すたびに、現地のモチーフを取り入れたカップをデザインしている。香港の中環(セントラル)カップにはトラムや道路標識、質屋などが描かれ、金色のラインの花が添えられている。シンガポールカップにはマーライオンやマリーナベイ・サンズなどのランドマークを入れた。これらさまざまなカップが春芳号の店舗では順に使われており、消費者は毎回異なるカップを受け取ることとなり、それも楽しみになる。

ここ数年、台湾のドリンクブランドは次々と海外に進出している。春水堂は、きめ細かなサービスを追求する人文茶館を日本と香港にオープンし、洒落たカップとライチとアロエのドリンクを打ち出した春芳号は、シンガポールやバンクーバー、イギリスなどの代理店からオファーが来ており、すでに香港、イギリス、オーストラリア、フィリピンなどで店舗を展開している。フィリピンに本部を置く多国籍レストランチェーン、ジョリビー・フードと協力し、アメリカ進出の準備も進めている。

台湾のドリンクは文化とともに台湾の原材料も世界に輸出し、また適度に現地の風土に合わせていく。林峻丞によるとバンクーバーは台湾と水質が違うので、茶葉の割合と淹れる時間を調整したそうだ。台湾のドリンクは、幸せな暮らしの味わいを届けている。

迷客夏(Milksha)の黄士瑋総経理(左から5人目)は、子供に飲ませるつもりで、安心安全でおいしいドリンクを作っている。
春水堂はきめ細かなサービスを提供する人文茶館を中心として運営している。店内には生け花や絵画などを配置してロマンチックで快適な空間を生み出している。
春芳号はドリンクのカップに創意を凝らし、さまざまな花のデザインを施すことで、消費者の味覚と視覚を楽しませる。
台湾のドリンクは台湾文化の一つのアイコンとなり、多くの人を虜にしている。


転載元:台湾光華雑誌
 
 


 

 

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