注目ポイント
日本とは異なり6月に端午の節句を迎える台湾。自分でちまきを手作りして友人に贈ったりする人は年々減っているが、初夏のこの時期になると、主要レストランのシェフたちは節句のためのギフトボックスを考案する。今回は、様々なホテル、レストラン、店から、端午の節句にふさわしいアイテムをピックアップした。山海の幸を贅沢に味わいたい人も、いつもと違うものを食べてみたい人も、ここならお気に入りが見つかるはず。
(編集・古家萱)
子供の頃の端午の節句を思い返すと、祖母はいつも忙しそうに台所に出入りし、ちまき作りという重要な仕事をしていたものだ。葉っぱやご飯から、事前に炒めるシイタケや角煮まで、それぞれの家庭のやり方がある。
端午の節句に自分でちまきを作って友人らに贈る人は減少しているが、この時期になると、主要レストランのシェフたちは、節句のためのギフトボックスを考案する。それを友人同士で贈り合うことで「別のちまきも食べてみたい」という希望も同時に叶えることが出来る。
今回も、様々なお店やブランドのちまきギフトをピックアップしてみた。
ちまきギフトランキング:絶対に間違いのない老舗高級ホテルのちまき
#01:台北晶華酒店(リージェント・タイペイ)

© Photo Credit:晶華酒店
台北晶華酒店では、今年も様々なちまきギフトセットを推し出してきた。その中でも「晶華冠軍粽香禮盒(台北晶華酒店スペシャルギフトボックス)」は、長年にわたりメディアで好評を博してきた5種類のちまき達を1つのギフトボックスに詰め込んだものだ。あわびちまき、トリュフ牛肉ちまき、青筍ちまき、八宝菜芋餡ちまき、紫米とあんこのちまきを各1個ずつ、しょっぱさあり、甘さもあり端午の節句の手土産として最適である。
台北晶華酒店では、先述の「スペシャルギフトボックス」に加え、少し年齢層の高い女性層に向けた「晶華軒燕窩珍饈粽禮盒(晶華オリジナル ツバメの巣入りちまきギフトボックス)」、と看板商品の竹と蓮の葉のご飯をリニューアルした「總舖師竹香禮盒(竹の香り ギフトボックス)」を1つ8,800元で売り出している。中にはタラバガニ、ナマコ、中東産魚の浮袋、アワビ、北海道産貝柱など、最高級の食材を詰め込んだ「晶華極上あわび入り海の幸ちまきギフトセット」等もあり、懐に余裕のある方は是非試してみては?
#02:台北萬豪酒店 (マリオットホテル台北)

© Photo Credit:台北萬豪酒店
高級感がありつつ、斬新すぎないギフトセットといえば、マリオットホテル台北の「萬豪經典粽禮(マリオットクラシックちまきギフトセット)」もおすすめだ。中には豪華なポルチーニ茸入りアワビちまき、紅麹とカバランウイスキー漬豚バラちまき、朝鮮人蔘鶏肉ちまき、アミガサタケ、レッド・キヌア入り薬膳ちまき、百合入り紫米ちまきが各1個ずつ入っている。
その中で、「豪華牛肝蕈鮑魚粽(豪華ポルチーニ入りアワビちまき)」は、しっかりとした素材を使用しているだけでなく、細切れのポルチーニ茸や熟成鶏、金華ハムなどで、香港風の煮凝りを作っているのが特徴だ。「紅麴葛瑪蘭東坡肉粽(紅麹とカバランウイスキー漬豚バラちまき)」は、香ばしい紫米を使い紅麹、紹興酒、カバランウイスキーで豚を柔らかくなるまで煮込み、一口ごとに溢れる酒の香りを味わうことができる。