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日本統治時代の耐火れんがが縁となり、南部・台南市の台南山上花園水道博物館と福岡県田川市石炭・歴史博物館がこのほど交流した。両館は今後も交流を続けていく方針だという。

(台南中央社)日本統治時代の耐火れんがが縁となり、南部・台南市の台南山上花園水道博物館と福岡県田川市石炭・歴史博物館がこのほど交流した。両館は今後も交流を続けていく方針だという。
日本統治時代に建設された水道施設を整備した水道博物館。昨年、台南市が水道給水100周年を迎えたのに合わせ、歴史に関する調査を実施したところ、元従業員の親族らから敷地内にあった火力発電施設の煙突に使用されていた耐火れんがが寄贈された。
台南市政府文化局の4日の報道資料によれば、一部の耐火れんがには「三石耐火煉瓦株式會社」や「TOBATA」の文字が刻み込まれており、このことをメディアが報じると、日本側から関心が寄せられ、田川市石炭・歴史博物館の職員らが訪台。交流の過程で、両館とも日本の同じ業者が手掛けた耐火れんがを所蔵していることが分かった。
一行は、水道博物館の敷地内に残る煙突の台座も視察。職員らは台座に残された文字を浮き出すように彫った陽刻のれんがが珍しいとして興味を示したという。
同局は今回の訪台を通じて、両館の交流が深化し、より多くの日本統治時代の物語を発見できればと期待した。
(楊思瑞/編集:荘麗玲)